テオ・アンゲロプロスの作品の中では比較的観やすい方かと。
まだ見ぬ父親を求めてドイツへの汽車に飛び乗る幼い姉弟。無賃乗車で降ろされてからの長い長い道程の果てに見たものとは…?
死、暴力、初恋、失恋……
まさに詩人の映画でした。
無駄な説明がなく
心地よいリズムで進む脚本。
流れを切らない構成。
美しいカット。
その中にも人生の善悪、苦楽が子どもたちや旅を通して描かれている。
旅芸人の一座…
13年ぶり鑑賞! やっぱすごい! 美しすぎる。しんしんと、深く、心に突き刺さる、繊細なナイフのような映画。ギリシャの幼い姉弟が、ドイツに暮らす父に一目会いたいと、ふたりで越境の電車に乗り込む。そこか…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
幼い姉弟が会ったこともない父を探す旅に出る話。
これ絶対感動系じゃん!って思ってティッシュ用意してたら全然必要なかった(´・ω・`)とにかく最初から最後まで非常に現実的であり、幻想的でもある不思議…
対比に次ぐ対比、そしてリアルと虚構の絶妙な配合、その結果生まれたのがこの淡い幻想譚。
この作品、映画に希望やアクションや明快さを求める人には、決してオススメしない。
逆に映画の中における監督の意…