88年のギリシャ映画。
12歳の少女と5歳の少年がまだ見ぬ父に会いに、お金も持たずにドイツまで向かうロードムービー。
とても残酷な話なのに監督は“奇跡の物語”だと言う。そう捉えるとそう観れなくはな…
アテネに住む姉弟がまだ見ぬ父親を探しにドイツへと旅をする姿を描いたテオ・アンゲロプロス監督作品。
物語は、主人公の姉弟の視点で一貫して描かれる。
姉弟がゆく先の景色は必ず霧に覆われたものであり、…
まずこの映画では省略的な描写がおおい。通常なら充分に描いてくる部分も、説明しないままどんどん進む。冒頭、主人公たちの母親は子供たちの寝室を覗きに来るが「足音」だけ。電車へ乗れなく佇むシーンもなんの説…
>>続きを読む幼い二人の体験が通りすぎるうちに、彼らの生身の人間感まで霧に薄れゆく。哀しげな暗示に胸がチクチクするものの、古い童話を味わうような感覚にも包まれ、美しいラストシーンには、彼らにとっての幸せを静かに願…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
全体的に映像がきれい。
引き上げられた大きな手は人を追いかけるときにする手の形に似ていた。
人差し指の欠損やヘリで運ばれて遠のいていくシーンは、弟のみる夢とは真逆に父が手の届かない場所にいることが暗…
このレビューはネタバレを含みます
子ども目線で、何もかも不安に見える
カメラゆっくり動く、構図
駅に行って電車に乗るのにこの緊張感、BGMなく、顔がはりつめている、子どものセリフがすごい、電車が大きく見える、遠まわしのようで直接的な…