物凄く悲しい内容なんだけど、何故か悲しいだけじゃない。なんでだろう。なんでだろう。ちょっとしたことで、温かい気持ちになり、ちょっとしたことで、闇に包まれてしまう。
この子達の救いは幻想というものでし…
このレビューはネタバレを含みます
この映画好きなんだけど、どこが好きか、何が面白くて観てるのか、と聞かれたら答えようがない。それだけ雰囲気に惹きつけられる作品なのだ!
たまに観る悪夢ともとれない幻想的で奇妙な夢。テオ作品はまさにそれ…
例えば雪に見惚れて微動だにしない人、絵のようなその景色の中を幼い姉弟だけがすり抜けて行くと絵画と現実、両方の実感が日常から非日常へと通る道すがらの幻想性に惹きつけられる。
哀しさが常につき纏うからた…
ギリシャからまだ見ぬ父親を探してドイツを目指す幼い姉弟のロードムービー。
常に寒空。そして落ちる雨。怖い大人に巨大な機械や建造物。観ているこちらが寒さや恐怖、辛さでやられそうになるが、ギュッと繋いだ…
"行き着く先の見えない旅は、とても、むなしい。"
霧の中に入ると何も見えない。
ただひたすらに広がる、白い世界。何をも遮断する<混沌とした>世界。
足を踏み入れ、手がかりもなく、あてもなく、手を…
沢山の長回しと子供の詩人のような台詞が印象的でした。心憂いストーリーで胸が締め付けられました。
メタファー要素もあり奥深く、鑑賞後じわじわと評価が上がってきています。
静かで美しい映像には少しタル…
場面ひとつひとつを語りたくなる映画。
見たこともない父親と会うためにドイツへと旅をする姉弟。
旅の途中で見るもの全てに意味があるのだろうか。雪の中の花嫁と子馬、旅芸人の男、トラックの運転手、海から…