傑作です。国体護持、自存自衛の元で開戦された太平洋戦争。二二六から支那事変、真珠湾に至る軍部の暴走と、大本営発表の嘘と反戦思想の取り締まり。
非常にリアル、好戦的な訳では無い、極めて冷静な連中もい…
無謀な対米英開戦を強硬に主張した者は、軍部にも政府にもいなかった。だが反対する者もいなかった。「一戦交えるべし」というムードに流され、何となく決まったのだったー。
このように大日本帝国の最高指…
・第一印象は大東亜戦争(今作では日中戦争の描写が少なく太平洋戦線をメインテーマに、サイパン玉砕での民間人や徴兵、ラストの核描写など香月泰男の言う黒い死体にフォーカスした)への痛烈なる批判非難精神を感…
>>続きを読む「日本のいちばん長い日」の敗戦があるなら当然開戦もある。山村聰の米内光政内閣倒閣から神山繁の近衛文麿内閣に転じた所から、サイパン玉砕で大東亜共栄圏が倒壊する迄の、小林桂樹の東條英機内閣の実態を描いた…
>>続きを読む1970年。東宝作品。戦争映画。
監督、堀川弘通。
脚本、笠原良三。
キャスト、小林桂樹、加山雄三、三船敏郎、志村喬、黒沢年男他。
226から原爆投下までを軍、政府、メディア、市政の人々を通して…
もう一度今の世の中を考えるために鑑賞。
見れてよかった作品だった。
演出も事実をしっかりと伝えながらも、作品の主張をしっかりと出している。当時の映像と映画用の映像がミックスされていることで現実の問…
全てが事実通りなのか正直分からず見てましたが
元々は東條英機は外交で米国との戦争を避けようとしてたのかな?
暴走しまくりなイメージがあったけど開戦後だったのね?
と思って調べたら、対米戦争回避の姿勢…
このレビューはネタバレを含みます
全編渡って非常に密度の濃い内容でした。
特に特撮や実際の映像を組み合わせた戦争描写は本当に当時の状況をリアルタイムで見せられている様な心持ちにさせられました。
ただ、作品内で出てくる事象の全てに対…