偽札という存在は、資本主義の恐ろしさを簡潔に伝えることができる
手を介して物のやり取りをするシーンが何度もクローズアップされているのが印象的。
・親が子供に小遣いを与える
・物を購入する際に会計…
このレビューはネタバレを含みます
2025.12.28 DVDにて1回目鑑賞
「演出を探して」の本で紹介されていたのもあり、
DVDを買って観てなかったので鑑賞。
今まで観た映画の中で、一番完璧だと思います。
一定のリズムと環…
このレビューはネタバレを含みます
鑑賞記録。
なんか、凄くミニマルだけど、人の心の弱さを赤裸々に炙り出した作品。悪の連鎖…しんどいですよね。最後に見せる良心…って、ねぇ。なんか徹底的な救いのなさが、トルストイ的思想が、ブレッソンの世…
いい映画であっても、「これは紛れもなく映画でしかない」と思える瞬間で埋め尽くされていることはまずない。それ程までにそういう瞬間とは尊い。逆にそう思えるシークエンスがひとつあればもう十分。だのにこの映…
>>続きを読むお小遣いが足りないという小さなことがどんどん大きくなってく、
ことが大きくなっても無表情で同じトーン
映画的にみたら不自然
だけどこの不自然さこそが現実的にも感じる
映画がどれだけ脚色されて華…
今まで観た映画の中で1番の傑作だった
朝食の跡、「何も教えてくれないのね」、留置所ベンチのシーンが印象的
登場人物のカットイン前後に余白を作る固定ショットの現実みたいな演出とか、あまりにも優れた映像…
ロベール・ブレッソンの画面を見る僥倖は、あらゆる瞬間、すべてのものが鮮明な輪郭におさまっており、そこに提示されているものを識別しようとする感性が逡巡することはいささかもないという点に尽きる。
フィル…