ブレッソンの映画は観客側から面白がろうとしないと面白くない感じがして苦手だったんだが、これはひたすら面白くてビックリした。目茶苦茶やっていて最高でしかない。
『HANA-BI』オープニングのデクパ…
なんて完成された作品だろう。
感動した、泣いた作品は山のようにあるが、完成度が怖くて身震いがした作品はそんなにない。
ロベール・ブレッソン監督の作品は「抵抗」「掏摸」「ジャンヌ・ダルク裁判」を観…
オールタイムベストでした
残酷なまでの不条理さとラストの奇跡のような救い(と解釈してる)。
このバランスの取り方も絶妙。
罪を犯す「手」のクローズアップが、より事の重大さと時間の不可逆性を示してる…
全体的に寒色な画作り。とにかく色彩が素晴らしい。ドアからドアへと紡がれていくいつものブレッソン。今作はそこに刑務所の檻の演出の反復がある。全体的に冷たく突き放したタッチ。
ああ俺はブレッソンが本…
悲劇と呼ぶにはあまりにも感傷のそぶりがない。悪の冷徹な解剖を実演されているような気分だ。劇伴音楽は一切なし。画面が切り取る空間、それだけで作られた純粋な物語。類推、誇張(ズーム)、緩急のリズム。これ…
>>続きを読む(2024.1)
小遣いの無心を親に断られた少年は、友達に唆されて贋札を使ってカメラ店で買い物をする。まんまと騙されてしまったカメラ屋の店員は、それを手放すためにたまたま店に来た燃料配達の青年イヴォ…
一枚の偽札に人生を狂わされた人間が辿る運命。
金は諸悪の根源。
文明社会史上最高の発明であり最大の汚点。
凄まじい作品だった。本作も含めまだ2作しか見ていないので確かなことは言えないが、ブレッソ…