わたしには、卵は主人公・ユセフの心象世界のメタファーに見えた。
序盤で彼は卵を割っている。彼は、ずっと現実と夢想のあわいを曖昧に漂っているようだった。そして、ラストで女の子から無疵な卵を手渡され、そ…
セヒミ・カプランオウル監督作品!
トルコ映画特集②
詩人ユスフを主人公に作られた3部作。
『蜂蜜』『ミルク』『卵』と作られた。
しかし監督は3作目から作り上げ時を遡る様に仕上げたそうです。
本…
トルコのセミフ・カプランオール監督による、自身の半生を元にしたユスフを主人公とした三部作(『卵』『ミルク』『蜂蜜』)の1作目。
3作はそれぞれユスフの壮年期、青年期、少年期が描かれます。
母ゼーラ…
ストーリーに関しては残りの二作観ないとなんとも言えないが、とにかく撮影が素晴らしい。フィックスからある程度時間が経ってからパンに移行する長回しの秘めた静謐なエネルギーとジャンプカットの躍動感。キメよ…
>>続きを読むセミフ・カプランオールによるユスフ三部作の第一作目。壮年期を迎えたユスフのルーツを辿る旅。時系列的には最後だがシリーズとしては原点となる本作。監督自身の半生を反映した作品であることも加味すれば、この…
>>続きを読むくすんだ車窓から見える景色。卵が見つからない朝。
なんとなく流れてゆく時間に置いていかれないようにしようとも、いつも自分だけ取り残されているような気がしている。
森のなかでうずらの卵の割れる音を聴…
セミフ・カプランオール『ユスフ三部作』。
その第一作であり、シリーズの端緒となる作品です。
喪失感に、とても共感出来る作品でした。
私もそうでしたが、親を亡くしても直ぐに悲しみが込み上げて来る訳で…
詩情豊かで素朴なトルコの映画。
母親の葬儀で故郷に戻った詩人の数日間を描いたもの。
映像は美しく詩情たっぷりでした。
でも、どこまでが(悪)夢なのか、その原因は何かがよくわからず、淡々と長回し…