「愛の不毛」の連作から何かしら主題を引きずっているのだろうと想定して見始めたが、ついに存在論に行き着いた御仁にとって、もはや愛など語るに足らぬ些事のようだった。
いともたやすく存在が定義される様子…
以前DVDで。アントニオーニ後期の名作。「チャイナタウン」「カッコーの巣の上で」と着実にスターダムにのし上がって来たニコルソンが選んだのがアントニオーニ作品。アントニオーニならではのテイストのニュー…
>>続きを読む一回死んでから会うのがいいけど、おれの場合生きてる間に会ってしまった。共に旅をする感じでもなさそうだったか。
この映画の旅の道連れは都合が良過ぎるんだろうか。そうとは見えない説得力を感じたのはただの…
[直らない悪癖以外の全てから逃げる男] 80点
傑作。1975年カンヌ映画祭コンペ部門出品作品。マリア・シュナイダー映画祭その2。いきなり前作『砂丘』との関連か、砂丘で取材をするジャック・ニコルソ…
他の男からのキスを拒む妻、ソファーで自分からキスをする。
「何をやっても僕は僕さ」
「何から逃げるの?」
「後ろを振り向いてごらん」
後部座席から後ろを向く女性、手を広げる。、
ベッドで寝てい…
見始めて数分間。この映画には台詞らしい台詞が出てこない。オープニングだというのに音楽もない。ただほこりっぽい砂漠の町をジャック・ニコルソンが車でチョロチョロ動いているだけだ。うわっ、これを最後まで観…
>>続きを読む一部脚本に少し突っ込みたくもなるけど後半、2人旅になってからはいい雰囲気だった
とにかく多くは語らないアントニオーニ監督のある意味極地的な作品のように思いました
もうこの空気感が好きじゃない人は絶対…
浅葱色の壁に取り囲まれた部屋で行われる死者へのなりすまし。つまり死の受容である。ワンショット内で時系列が混在する。アフリカのチャド内戦で武器の密輸をしていたロバートソンはロックを緩慢なる死へと導く。…
>>続きを読むミケランジェロ・アントニオーニ監督作品で未見だったから衝動的にDVD購入してしまったのだが、これが素晴らしい傑作であった。
特に、ラストの芸術的な「長回し」。これを観ると、コッポラ監督の『ワン・フ…