小栗康平のデビュー作。映画の学校に通っている頃に公開され、たまたま初日に見た。18歳の僕には当時でも古臭い作りの映画にみえたのだけれど、それでも心を鷲掴みにされてしまい、入替制のなかった映画館で続け…
>>続きを読む戦争の影が残りまだ混沌とした時代の中で、出会いや死、大人の事情など、少年でありながらこういう事を体験して少しずつ大人へなっていくんだなと。
ただそれらの事が一気に押し寄せ過ぎだろう感はあったけど、時…
「㊙色情めす市場」を撮影した安藤庄平が撮影。安藤庄平から聞いてこの映画を見出した田中登が、同じキャメラマンで同じモノクロで、こんなに迫り方が変わるのか、キャメラマンとは妙な動物だ、すごい感性だと語っ…
>>続きを読む仕事帰りにふらっとひとりで観た。原作は読んでいたので、覚悟はしていたのに、エンドロールが流れたときは、号泣ですぐに立ち上がれなかった。
母親役の加賀まりこの声、ランニング姿でゴロゴロする主人公、優し…
子どもが人の偏見や差別、気遣い、他者との違いに気づくのは10歳前後か。
信雄ときっちゃんはそろそろ気づき始め、銀子はもう分かっている。
大人の事情を分かっている。
前後の日本で必死に生きていくそ…
行きつけの整骨院の院長がね(腕がものすごいいい)、横浜の貧民街出身の人で、幼少期のおもいでを話してくれたことがあってね
映画「泥の河」みたいな感じの貧しい暮らしだったらしい。父親は戦地から…
このレビューはネタバレを含みます
無垢さゆえの繋がり。
死、貧困、戦争、性と少年の気付き。
馬車のおっちゃんが死ぬところでまず引き込まれる。生半可な映画じゃないぞと思わされる。
父親の舞鶴の女は戦争からの癒しの記憶。
きっちゃん…
昭和31年の大阪を舞台に戦後生まれの少年が船上で生活する同年代の姉弟との交流を通じて成長していく物語。戦後の経済成長に乗り遅れた大人たちを子供目線で描いているような印象。子煩悩で人情味あふれる田村高…
>>続きを読む木村プロダクション