映画史上まれに見る映像詩であり、人間存在の深淵を覗き込む黙示録的作品である。
この作品は単なる歴史映画や探検譚の体裁を取りながら、実のところ西洋理性と支配欲の挫折、自然の暴力性、そして人間の孤絶を描…
1560年に黄金郷エル•ドラドを目指すスペインの探検隊の行き路を描いた歴史ドラマ。
分遣隊の副官アギーレが権力と富を求めて狂気に駆られていくさまが烈しく描かれている。
BGMもほとんどない淡々と…
タイトルはなんのこっちゃ?と思ってたら、主人公、アギーレの誇大妄想だった。
アマゾン川をダラダラと川下り。しかし、映像センスがイケてるので、ダラダラと観てしまう。
振り返ると、アギーレのパーソナ…
冒頭、雲海の中、切り立ったアンデス山脈の尾根を行軍するコンキスタドールたち。スペイン人たちは原住民を使役し物資や大砲を運び、ラマや豚、馬を追いながら細い山道を進み、やがてアマゾン河に辿り着く。
広…
初ヴェルナー・ヘルツォーク。クラウス・キンスキーみたいな激ヤバな人とあんな狭い筏の上に閉じ込められるのは絶対に嫌である。エルドラドなんてあるわけないしロクな結末を迎えないだろうとやや単調に感じてしま…
>>続きを読む険しい山道を進む軍勢のオープニングからクラウス・キンスキーが帝国独立を宣言するまでは緊密な展開。その後の筏による川下りは、開けた風景に至って流速が弱まり映画の進行も停滞する。この停滞しただらだらした…
>>続きを読む起こっていることは劇的なのにものすごくのっぺりしている。それが理由ではないが、ドキュメンタリーとフィクションにはほとんど違いがない、もしくは後者は前者に近づいていくのかもしれない…と思ったけど逆もあ…
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