キアロスタミは安定。ガッカリさせられた事は無い。
テヘランからとても遠い山の村に独特の葬儀を取材に来たテレビチームの話。葬儀って言ってもまだおばあちゃん死んでないけど、もうじきかなと…待つ。村の人…
■変わった葬儀に興味を示すテレビクルーたち■
首都テヘランから、クルド系の小さな村をテレビクルーのベーザードたちが訪れる。
その目的は、この村の風習である変わった葬儀を特集しに来たのだ。
ベ…
“風が吹くまま
心は風のままに”
亀の逞しさ
学校と手伝いに追われる子供
見透かされる大人
「あんた人間の親はいる?」ドキリとする台詞。
主人公がバチっとこちらを向いて髭を剃るシーンがなんだ…
日常音
風向きは自分だけでは決められない。
「女の仕事も、男の仕事も3つ」生産性などないような、ユーモアで誤魔化した日常会話が続く。
便利品もここでは手間のかかる戦利品だ。
中々たどり着けない「牛…
取材のための人の死に待ちっていうと、カポーティの冷血(あれは死刑待ち)を思い出すんだけど。主人公、そこまで冷たい男ってわけでもなく徐々にわちゃわちゃとした村人たちのまたは動物たち(亀や糞ころがしさえ…
>>続きを読む本当に人の気持ちを考えたら技術的な成長はできないと思ってしまう
一方で、それだけが成長とも言えない
共同体を作って生活する人間は複雑で難しいが、それは別の言葉でいえば可能性がいくらでもあるという…
何ということが起きるわけではなく、ただゆったりと時が流れる
死を待つという不謹慎極まりない主人公だけど、事故で死にかけてる人を真っ先に救助する姿は、報道マンではなくただ1人の人だった
ジャケットに…
電波も届かない田舎の村で、「おばあちゃんの死」というイベントがなかなか訪れず、焦る主人公以外はのほほんと日常を暮らしているので、これが一種のコメディであることにしばらく気付かなかった。この映画の独特…
>>続きを読む(C)1999 MK2 PRODUCTIONS-ABBAS KIAROSTAMI