仕事一筋の作家の父、四肢のリウマチで家事が出来ない後妻の母、嫁き遅れている娘(姉)、甘やかされて非行に走る息子(弟)の四人家族。
前半は、お互いを思う姉弟の朗らかな関係を中心に、問題を抱えながらもな…
弟はグレて不良でやりたい放題、母は厳格なクリスチャンでリウマチ持ち、家事の一切任せきり、父は小説家で無関心、家計のやりくり姉任せ、挙句妙な男につきまとまれ、気味の悪い男に言い寄られ、気の進まない縁談…
>>続きを読む市川崑監督の代表作、というよりカメラマン宮川一夫のひとつの到達点。銀残し云々以前にやはり雨ではじまるファーストショットから次第に画調が冷たく暗くなっていく。銀残しによって画面のコントラストが強調され…
>>続きを読むはじめから大仰なBGMに違和感が。でもそれより日本語そのものにかなり異質なものを感じて、結構ショックを禁じえず。
明治維新とか敗戦のような、明らかに時代は変わったっていう意識はないのに、衣・食・住…
姉とおとうとのやりとりがかわいいし目立ちますが、それを支える作家の父と敬虔なクリスチャンでリュウマチの継母が、とてもいい味出してる。
姉はおとうととあまり歳が変わらないから、母親代わりに叱っても、…
1960年制作のカラー作品。鬱屈した家庭環境をリアルに表現するために「銀残し」といわれる手法で現像され独特の雰囲気が漂う。年代を感じさせない画質の良さはこの手法によるものなのだろうか?出来のいい姉と…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
大正時代を舞台に、冷淡な継母に代わって放蕩者の弟の世話をする姉との絆を描いた、市川崑監督の代表作の一つ。
幸田文の同名小説の映画化作品。
映画史上初めて銀残しを採用した作品で、彩度は控えめでコント…