「アンドレ・ジッドの小説『放蕩息子の帰宅』を読んだことがありました。そこにこういう一節があったのです。「浜辺の砂がどんな感じだったか言わないで、わたしが自分で歩くから」。これが『恋愛事件』のあの結末…
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前半は、正直会話が多くそんなに好きな作品に思えないんだが、後半からのライティングや構図はヤンの素晴らしさが出ている。
アルトマン的な方法で台湾というか中国のアイデンティティと近代化を上手く表現してい…
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登場人物の関係とか字幕(←めちゃくちゃセリフある!)追うのに大変で面白くなかったけど、最後の10分くらいでまるめこまれた!セリフで説明しちゃいすぎなのもちょっと〜って感じ!エドワードヤン作品の中では…
>>続きを読む場面の切り替わりにて、先に文章でオチを説明してしまうのはそれ自体面白いのだが、その言葉がどういう場面で、文脈で使われているかを注視することを観客に強要する。なんでもない言葉だったり、重要な言葉だった…
>>続きを読むチチ(チェン・シャンチー)とモーリー(ニー・シューチュン)、二人だけの「夜のプール」や「朝明けのオフィス」シーンは友情をこえた、“百合”の匂いがした。完全に妄想だが。
他のエドワード・ヤン作品と比…
台北の男女数人のすれ違いを描いた恋愛群像劇。
ファッションや音楽ではない本質的なスタイリッシュさ。プロットを緻密に編み込みながら、一定の距離感を保ったまま淡々と進んでいくところがよかった。
何と…
原題が「独立時代」、英題が「儒者の混乱」、冒頭の孔子の引用、「中国人ならわかる」という台詞等に表れているように、どこまでも現代の中国人である事に自覚的。経済的に余裕ができ自由に恋愛もでき、儒教的な教…
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