1944年、第二次世界大戦末期、フランス南西部の町の病院で掃除夫として働く17歳のルシアン。休みに田舎の家に帰っても、父はドイツ軍の捕虜、母は地主の愛人となっていて、彼の居場所は無い。
町に帰り外出…
このレビューはネタバレを含みます
後半は流石に長すぎるし、運動自体が静止してしまうのが残念だが、冒頭の自転車で下ってくるシークエンスから最高で、扉の開閉による欲望の発露(更に揺れるカメラへの移行)、第三者が横切る/部屋に入ってくるこ…
>>続きを読む動物がたくさん死ぬので苦手な人は要注意。
大大大好きなルイ・マルだけど15年ぶりくらいに観てみたらほぼ憶えてなかった。借りものの権威をとったらルシアン自身には何の魅力もないのが悲しいほどリアル。お…
承認欲の塊のような彼は劣等感が強く、望むように認められなければ暴力的になる。日に日に(虎の威を借る狐)ナチスの意を借る愚人となり、善悪を没却して影響力と力の拡大で欲しいものを得ていく。
ナチス占領…
解説などには「美しいユダヤ娘と会ったことで、本来の自分を取り戻し…」とか書いてあるが、私には全くそうはとれなかった。
全編を通して感じたこと、そして一番のテーマとして読み取れたことは「教養の無い人…
第二次世界大戦後期のフランスで、対独協力者になった17歳の少年の話。
時は1944年、フランスの片田舎の町で病院の清掃夫として働いていたルシアンが休暇で実家に帰ると、母は大家の情婦になっており、実…
ルイ・マル監督の戦争ドラマ。
実在した人物を題材に描くコチラもまた映像美溢れる作品。ナチスとフランスレジスタンスの戦いに巻き込まれるルシアンと、彼が恋した少女との悲恋を描いていく。
う~ん、余韻…
スターチャンネルex
先の見えない暗闇で、何の希望も持てず無為に生きる青年が、その無機質な姿を僅かながら変えることで堕ちてゆく。賢く振る舞おうとしたようには見えず、何かに導かれるままに行動した結果だ…