月一でヒッチコックをレビューする
「#マンスリーヒッチコック」のお時間です。
今回はアメリカ時代の中期の作品「舞台恐怖症」。原題は「アガリ症」の意味で、とりあえず誰がアガリ症なのか全然わから…
このレビューはネタバレを含みます
初見。これルール違反では?と思われる演出があったけど、やっぱり当時の観客もヒッチコック自身も問題視してたのね。
まあそれがなくとも大したミステリーではないのだが…
メインは謎解きというより悪女vs…
冒頭の回想シーンが評価されていたりするらしいが、本作以前に公開されている「カリガリ博士」「市民ケーン」「深夜の告白」に比べれば、大したことはないだろう。
例えるなら昼間にテレビで再放送してるような…
年増の女性が若い愛人をそそのかすって、ヒッチコック作品でのあるある設定な気が。
その対立キャラクターとしての純情な若い娘が巻き込まれる構図なのだが、女は歳を取るに連れて恐ろしくなって行くということか…
クライマックスに向けてライティング演出が鋭くなるのが痺れる。
マレーネ・ディートリヒ…圧巻の美貌。
あまりの品格に嫌味な悪役感は薄らぎ、そこがまたヒッチコックの狙った通りなのかと思うと悔しすぎて笑…