グロ描写が無いのに、観ると体調が悪くなる映画とはどんな傑作であろうか。本作は、ミニマリズムの神様としてではないほうの、モラリストとしての厭世観が作家性として炸裂したブレッソンの傑作である。ところでト…
>>続きを読むかなり久々にBOX再鑑賞。
ブレッソン流破壊への考察。いつもの贅肉を削ぎ落とした台詞ながら各々の知的好奇心をくすぐるであろうそれは極めて刺激的。自死という概念をフィルターとして濾される生への渇望に震…
人々がすべてに対してもたらす浪費、まもなく個人の存在しなくなる大衆文明、常軌を逸した社会不安、人々がそのおかげで生きていると信じていたものによって滅びてしまうような破壊の大規模な企て、一部のより明晰…
>>続きを読むファスビンダーがベルリン国際映画祭で絶賛した映画らしいが…Charlesに振り回される2人の女とその1人であるAlberteに言いよる男たち。この作品にのみその姿を残すアマチュアの役者たち…特にAl…
>>続きを読む「たぶん悪魔が」やったと思いたくなるような惨劇を実際は人間がしていて、それによって破壊されていく世界を知ってしまったことでシャルルの心の奥底にあったこの世に対する虚無感からくる自殺願望が触発されてい…
>>続きを読むロベール・ブレッソン監督作品。
ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞作品。
新聞である若者が死亡した記事が出る。その事件の6ヶ月前からの主人公シャルルの生活が描かれる・・・という話。
世界に絶望した若者が…
底知れぬ利益追求の為に後先を考えずに容赦なく自然や環境を破壊していく人間達、若気の至り的な衝動的理想論を掲げるだけで現実味のない左翼活動家達、近代化が進み心からの信仰が薄れて論理的になってしまった宗…
>>続きを読む© 1977 GAUMONT