モノクロの迫力。実際に起こった洞爺丸沈没と岩内大火をベースにした強盗放火殺人。飢餓と貧困、人間の心も善悪を無くす。高倉健さんの使い方が贅沢。なかなか登場しないので 不安になる笑。そして 三国蓮太郎、…
>>続きを読む主要な役者陣の演技は味があって素晴らしい。特に、後半の主人公はすっかり洗練されたように振る舞いながらも、感情が高ぶると前半で見せていたような素が出てしまうのだが、三國は難しい役をしっかりと演じ切って…
>>続きを読むとてもいい映画。
【この映画に畳み込まれた深い論点】
⑴貧乏人が貧乏の極みにおいて成してしまった犯罪は肯定されるんだろうか。また、その貧乏人が犯罪をしたあとで、商業的に大成功を収めて社会に貢献する…
これしかない!という素晴らしいタイトル。
善人でもなく、かといって極悪人とも言えない犯人や、追う刑事の人間らしさを丁寧に描いているシナリオ。それに厚みを持たせる三國連太郎や伴淳三郎の芝居。
50…
若き日の三國連太郎もいい、若刑事役の高倉健もいい。
しかしそれよりも左幸子の演技に圧倒される。「この人がくれたお金で私はこんなにも自由になれた」と三國を想う時のあの表情。自分が切ってあげた三國の爪を…
左幸子には幸せになってほしかったなと最後まで溜息。もちろんなれないことは重々承知なんだけど。なんとなく『白夜行』ないし『火車』がもろにこれの影響を受けてるんじゃないかと個人的には思う。あの2作品を思…
>>続きを読む重厚長大、日本映画史に残るサスペンスドラマの傑作だと思う。
戦後間もない時代の貧困が作り上げてしまった歪な虚像を演じる三國連太郎が素晴らしい。
虚像ではなく本物を愛しつづけた左幸子もすごい、映画の…