ヘカテ、デジャヴュを観てシュミット初期のこの作品の鑑賞。
ヘカテのように、女を愛してしまったが故に男が残酷な目に遭うってありがちなストーリーだけど、特に凝った演出もないヘカテと違ってこの作品は結構楽…
全体の演出よりはレナート・ベルタのカメラを支持。横パンの多用は円を意識したものだろうけど、それより画面が横へと流れて、世界の全容が少しずつ見えてくることに感動する。
だからこそ統制されていく後半は少…
人生初シュミット。
冒頭、女が歌うカジノをフラフラと回游するカメラからして只事ではなく、ラストまでその漂う感覚を維持したような夢幻の映画。
遺骨を掲げるショットの「悪魔のいけにえ」とのシンクロ、全く…
再鑑賞
蓮實重彦の本を読んでいてこの作品名が出てきたので改めて見直した。
とても波長が自分に合って永遠観てられるわって監督はキェシロフスキなんだけど、この作品もそれに似た感覚だった。
なんとも…
怪奇映画のような雰囲気と奇妙な音使い、求めていたダニエル・シュミットのテイストは充分に堪能できた。スローすぎる語り口に期待はやや下回ってしまったが、死後の世界で味わう浮遊感のようなものと捉えれば、む…
>>続きを読む荒廃した女と崇拝者の精神的SM関係を描いた作品で、シュールな演出がみもの。
ヒロインの高慢で生活感のない立ち居振舞いが、エキセントリックで面白い。
とは言え脚本の中心にはわかりやすい物語があり、奇妙…
冒頭のクレジットの「これは一体何の音?」みたいなBGMからはじまって、クラシックありオペラありシンセありで音楽の使い方がなかなか酔狂。イングリット・カーフェンの「上海」はすばらしく、「山頂オペラ」は…
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