13回の新月のある年にに投稿された感想・評価 - 43ページ目

ごっこ遊びのような真面目なお芝居みたいな時間がずっと続いて(しかも唐突にはじまる)、行動と流れる空気の重さのギャップがとても良い 映画の最後に流れるエルヴィラの独白の声の物悲しくもある優しさと、そこ…

最期、シスターが静かにゆっくり、その場にいる人のそばを通り過ぎてゆく。永遠の象徴の8の字のように。全員罪人ですよとも、いいたげに。全員許されますよともいいたげに。そう見えた。
孤独を癒すために、お金…

桃を扱うように大切にしてあげたいのに、こういう主人公は。でもね、苦悩は誰にだってある。負けずに進むか・降りるかしかないのよ、わたしたちは。。。
てわけで、他人の不幸は蜜の味。ただし、その蜜がまぎれも…

軽い気持ちで観にいったらこっちのキャパを遥かに超えてくる大傑作で全部受け止めきれなかったのでもう一回観に行きたい。ドア越しに小さく主人公を配置するフレーミングが多用されていたのが印象的。気狂いじみた…

‪男性から女性へ性転換したエルヴィラ。
家族と離れ、愛する者にも去られて彷徨う姿に、屠殺される牛や首吊り、ぶら下がっては地に果てる命のイメージが切り落とした男性器と重なる。
誰がこの人生の糸を引いた…

元カレの全然話にならなさもさることながら奥さんと娘さんかどう考えても善良な人達なのが一層絶望を募らせるな。
というか1回目に奥さんと話してるシーンがバチバチに決まってる感じがしたからそのシーンがラス…

人は生まれながらにして幸福だとか、人は皆幸福になる権利を有しているだとか当たり前に考えられる人に、俺の気持ちなど分かってたまるかと謎の敗北感に支配されている。ショーペンハウアー風に言えば「裏切られた…