ある日突然病に倒れた妻と、日に日に弱ってゆく彼女を介護する夫の日常を描いた物語。
ずっしりとかなり重たい空気感。自分にはまだピンとこない老老介護の現実をまじまじと見せつけられたような気がします。静か…
もうずいぶん以前の報道ではあるものの、この映画を振り返るたびに、日本の老夫婦が焼却炉に入り自死したニュースを、抱き合わせるように僕は思い出すことになる。妻の介護に限界を感じた夫の遺書の始まりは、「今…
>>続きを読む食事はおろか水分補給にすら儘ならなくなり、口内に含んだ水を幾度も漏らしてしまう妻。めげずに献身的な態度を守っていた夫が、思わず理性に先んじ身体が動いてしまい、妻の頬に平手を打つ。
幼年期の想い出を感…
ハネケ作品ではおなじみの、冷たさすら感じる俯瞰のショット。思わず身構えるが、拍子抜けしてしまうくらい直球に、画面はパリのアパートでの老夫婦の暮らしを淡々と捉えている。
裕福なリタイア後の高齢者。もと…