"聞く"ということが過去から現在に、そして未来に記憶を繋いでいくことの本質的な理解。
面白いって感想は全く浮かばない。けれど、"聞く"意味はあった。彼らが"語る"体験した記憶を、画面を通して受け継…
被災の風景はほとんどない。あるのは、語ること、そして聞くことである。はたして、本作は映画という表現媒体を用いる意味があるのだろうか。
冒頭の紙芝居から被災者が体験を語るまで、そこには発声された…
2022.1.8 2-10
2024.3.17 23-28再鑑賞(自主上映会にて@いくのふらつと)
相変わらず、濱口竜介はすごいですね。対話形式で語るんだけど、それは決してきれいなキャッチボールと…
正直に言うと、最後の姉妹の対話のところは画面をほとんど見ずに音声だけで観てしまった。バストショットによって撮影された震災の語りは、あたかも自らがその人と向かい合って対話をしているかのようで、それはと…
>>続きを読む『親密さ』で採用されたどこにカメラを置いてるかわからない正面バストショット(対話する二人をずらして、カメラを見るように向かい合わせてるというけど、引いた画角では向き合って見えるので非常に謎)がここで…
>>続きを読む人物の声や表情が本心を言ってるように信じられることをあまりに過大評価しすぎている昨今の映画とそれをめぐる言説を見るたびに疲れる。そんな一つの評価軸で映画が良くなるわけではないし、それはただ一つの表現…
>>続きを読む津波の被害を受けた沿岸部の人々の体験を正面からのバストサイズでフレーミングし、二人組もしくは三人組の被写体それぞれが向き合って語られる。語られる内容によって差異をつけることなく、個々の「顔」と「声」…
>>続きを読む震災から1年も経たない中で制作された作品
慎重に、丁寧につくられたことが伝わる
この時点での最適なやり方とも思えた
山村出身だという若者(酒井監督だった)がインタビューをするシーンで語り手が「あな…