震災経験の生活史をまとめた分厚い本を読んだことがあるが、
文字媒体だと想像が膨らみきらないのと、やはり経験していない私からすると現実感が読んですぐに失われていってしまう感じがしていた。
それとの比…
震災の被災者たちの対話を撮ったドキュメンタリー。監督である酒井耕や濱口竜介と被災者、という座組みもあるけど、大部分は被災者同士の対話で占められていて、しかも夫婦や友達といったもともと近い関係にある人…
>>続きを読むいくつものインタビューを構成したドキュメンタリー。
東日本大震災を生き残った人々のナマの声が語りだす「あの日」のリアリティ。
カメラの前で、役者ではない人々のなかにあるものを、どう自然に引き出すか…
インタビュー形式によるドキュメンタリーであるが、カメラを通じて撮る側と撮られる側が一方通行ではなく、対話式によって相互の関係性や当時の記憶、故郷の想いなどが「物語」として浮かび上がってくるので全く飽…
>>続きを読む対話に対するアプローチの取り方が完全にエロール・モリス
人は主観でしかモノを語れないという現実を真正面から捉える。正しいし素晴らしいと思うよね
学校のDVDが故障してたため半分しか見れなかったのは…
震災当時はまだ小学5年。今となっては授業の様子なんて全然覚えていないのだが、あの6時間目の算数の授業はずっと覚えているのだろう。とは言っても被害と言ったら家のテレビが落ちそうになったことくらいなもん…
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震災から半年後に撮られた、様々な形で3.11を経験した宮城・福島の人々へのインタビュー集 対話することへの可能性が開けたと監督が繰り返し語るこの3部作を一度は見てみたくてこのためだけに飛行機に乗った…
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ほぼ当事者の会話のみによって構成されていた。監督自身のナレーションが入るのだけど、あまりにも“オタクっぽい”口調で笑ってしまった
撮影の方法によるところだが、人物の目線が揺らぐ様子が…
言い古されている、対面する話者を捉えるショットの物理的矛盾。
切り返しをしているはずなのにスクリーンには一切カメラの映り込みがない。
その「演出」は単に技法云々に留まらず、ドキュメンタリーとフィクシ…