ほぼ全編フィックスで椅子に座った人物しか映らないのに画の豊かさがすごい。
奥の部屋の暗闇はひたすら不気味だし、息子が帰還した直後のシークエンスなんか同じ部屋で話しているはずなのにその場に居ないかのよ…
マノエル・デ・オリヴェイラを意識するようになったのは、つい最近
先日俳優の柄本佑が一番好きな映画監督とテレビ番組で話していたことからどういう監督なのか、どういう作品なのか観てみようと
で、作品は長…
"私を救ってくれるのは夢だけ"
窓、ドア、部屋…
ずっと固定されたカメラが、あらゆる枠の中にいる登場人物達を捉える。今まで観たオリヴェイラ作品の中でも、より一層 絵画のようだった。灯りはあるけれど…
オリヴェイラ監督、1908年生まれなので、今作の製作時は104歳?
年齢を聞いただけでびっくりしてしまいますが、更に驚くのはセンスの良さ。
絵画の様なセットやクラシック音楽の数々がワンシチュエーショ…
とにかく静か…
その静寂の中に浮かび上がる 心情の揺らめきが まるで絵画のように美しく描かれていたなぁ
うーん 家族ってのもまた どっかで灯火と似ていて 守ろうと手を近くにかざせば 不安定に揺れたり…
観始めてからしばらくの間、なんのこっちゃわからず、つまらないなぁと思う映画ほど、いつまでも頭から離れない作品は多い。105歳のオリヴェイラ監督が描く、ほとんど画面が変わらない会話劇は、家族とはなにか…
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