夕闇の波止場に佇む1人の男ジョアン(リカルド・トレパ)の姿。ひどく物悲しい諦念を纏うその背中、港町の湿気った風は容赦なく男の身体を寒空にさらす。洞穴の中央に灯るオレンジ色の柔らかい光。影を纏ったジ…
>>続きを読む失踪した息子が両親と妻の元に戻ってくるが…という話
戯曲が原作の作品。
固定カメラでの会話劇が主で、前半〜中盤は少し鑑賞に気力が要った。
あまり得意なタイプの作品ではなかったけど、終盤の展開は胸…
まだ電気のなかったころの、ろうそくの灯りの家。
お金があるとも思えない。
細々と老人夫婦と息子の嫁と暮らす。
息子は8年前に出て行ったまま。
母親は、息子が帰ることを願う。
そこへひよっこり帰って…
俺らこんな村いやだ 俺らこんな村いやだ…吉幾三の歌詞がよく似合う。
息子の気持ち。貧しいの嫌だ。出て行くべぇ。監督が103歳の時に撮った作品と聞いてびっくり!もう考えてることがすごいなぁ。淡々と…
帳簿係として勤務しているジェボは妻と息子の嫁ソフィアと質素な暮らしをしている。8年前に息子は行方をくらまし、三人で息子ジョアンの帰りを待っている。そんな息子が突然帰って来て。。
波止場にたたず…
失踪した息子の消息を知る父と知らない母。
父は母にそれをひた隠し、母は父にそれを尋ねる毎日。
光を制限し陰影をたっぷりと画面に配した部屋で、貧しい家族はひそひそと不確かなことを語り合う。本作の主人…
映画と同じぐらいにお芝居(舞台)も大好きな私のような者には、こういった重厚な室内会話劇はたまりません。
歳を取ると、一時話題になったリンクレイター3部作のタイプは疲れてしまう…
一点、特筆しておきた…