「会話は破綻」
同性愛から始まり夫婦が崩壊していくまでを描いた作品
洗脳や詐欺など人を嘲ることだけを考えて、人に嫌われたくない、仲間はずれにされたくない、自らは寵愛を受けたいという欲が身を滅ぼす…
表現はエロスだがエロくはない。
後半サスペンス。
陰影の表現よき。
ええ最後、愛してなかったのか、愛したからこそなのか、薬に耐性つきすぎただけなのか、量が足りなかったのか…どうなんだ??解釈に困る
…
本日の巣ごもり鑑賞。
谷崎潤一郎原作、1964(昭和39)年当時としては同性愛はスキャンダラスな話題で、映像化も観る側もかなり力が入っていたのだろう、と端々で感じる作品。
当時は、撮る側、演じる側…
谷崎潤一郎×増村保造という組み合わせの割には、平凡な出来映え。
前半の同性愛に遮二無二になり突っ走る岸田今日子と彼女を翻弄する若尾文子や、そこに割り込んでくる若尾の婚約者で時には脅し時には泣き落と…
若尾文子のマイベストは青空娘なのだが、それを追ってこの作品に来てみたらえらい目にあった(笑)
もう、まともな人間がだれもいない。それだけでおなかいっぱい。
岸田今日子も若尾文子もいっちゃってるけど…