狩人に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『狩人』に投稿された感想・評価

Juzo
5.0

ギリシャ戦後史の知識がないとかなり難解な作品。
この作品、時間があちこちに滲んでいる。
現在、過去、幻想、夢、それらが切れ目なくつながっていて、登場人物が語っているのか、回想しているのか、夢を見てい…

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IRT
4.5
途切れることのないカットの中で過去と現在が交錯する緊張感。アンゲロプロスの特別な時間。この若々しい野心的傑作は「旅芸人の記録」の次の作品だったのか‥
NS
4.8

このレビューはネタバレを含みます

結構な、結構なミュージカル映画。映画という媒体自体がはらむ虚と実との狭間のあわいの最中で、歴史的な死者と生者とが転移する。鮮烈な物象の一音、人間の一声の前には真偽も善悪も美醜も瞬間沈黙を余儀なくされ…

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okada
4.5

このレビューはネタバレを含みます


過去現在の行き来がワンカットで収まってて凄い。

中身で言えることはいくらでもあるがラストの死体を埋めたのは皮肉だろうか。臭い歴史なんて掘り起こすのが間違いでずっと埋めておけば良い。

赤旗ボート…

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4.1

雪山で見つかった何十年前に亡くなったはずなのに昨日倒れたかのような死者が、第二次世界大戦後のギリシャの複雑な歴史を紡ぎその狭間で消された人間たちの声を現代に届けるという映画でしかなし得ないマジックに…

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gena
4.3

ギリシャ近代史の予習が必要でした。今まで観たテオ・アンゲロプロスの後期作品は叙情的なため、予習しなくても感覚的に理解できて、鑑賞後に歴史を確認することはありましたが、これは近代史そのものを描いていて…

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マジックリアリズム。

1976年の大晦日。
狩りを楽しもうとホテルに集まった6人は雪山で死体を見つける。
 その死体は、1949年に終わった内戦で死んだゲリラだった。
 しかし、その…

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ヨウ
4.3

鑑賞難易度バカ高かったけど傑作としか言えん。
平穏な”現在”を脅かす”過去”の死体
禍々しい象徴が呼び覚ますのはギリシャの惨たらしい歴史
現実と幻想の入り混じる空間を彷徨いながら愉悦と悲劇、そして人…

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sleepy
4.6

「忘れることは許さない」*****






OI KYNIGOI(英語題:THE HUNTERS、ギリシャ=独=仏)1977年。
1976年、大晦日。山脈を臨むギリシャの雪原。青白い曇天の光の中…

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ギリシャの歴史を知っていても、そもそも登場人物の顔が見えないからなかなか内容がわからない。
ただ圧倒的なパワーはある。

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