朗らかで暖かな人情噺に仕上げた清水宏監督の力量。"小原庄助さん"像を笑顔が絶えない良人として演じた大河内傳次郎は、没落旧家の当主の悲哀を背すじを伸ばして演じきり、庄助の寄付は村人に返す返納なのだと筋…
>>続きを読む20211211-520
1940年代、ある村
小原庄助こと杉本左平太
足踏みミシン
カステラとコーヒーのみの結婚式の後、「なんだか忘れ物したような気がして」と言って家で飲みなおす
バスのフォルム…
朝寝朝酒朝湯が大好きで身上潰した小原庄助さんに大河内傳次郎(役名は杉本佐平次).頼まれたらいやと言えない佐平次.借金がかさみ民謡と同じ結末に.前半はとにかくコメディ要素が満載で,楽しく観ました.大河…
>>続きを読む部屋を横切る斜めのカメラ移動、ミシンと木魚が争うモンタージュ、ひとりで家に帰るロバ。この三つの場面から立ち現れる悲哀と滑稽と虚無の混ざり具合がよすぎる。お家の権威に違和感を抱き続け、寄付で身を崩すボ…
>>続きを読む粗飯でもてなされた式の帰りに「なんだか忘れ物をしたような気がしませんか?」の一言で飲みに行くのがなんとも風趣に富んでいる。泥棒との寸話も素晴らしいが、サイレント時代から一貫した足取り(後退を踏まえた…
>>続きを読む性分から逃れられない消極的な人の良さが、大河内伝次郎の鈍い身のこなしとクリッとした瞳から滲み出る。
枝葉のエピソードが豊かに存在しつつも、緩やかに持ち崩していく家をまざまざと晒す横移動ショットの残酷…
近所の人たちに頼まれたらなんでも買い与えてしまう名家のオジサン。
戦後のお金持ちは太っ腹だなぁ~、なんて考えながら観ていたら、なんと借金をしとるとのことでズッコケる。お人好しすぎぃ!笑
本編締め…
割とストレートにドラマがあってかなり面白かった
道楽者で朝寝、朝酒、朝湯大好きお人好し人間杉本佐平太、通称小原庄助が「家」的なものから開放され、新しい人生を歩み出す
男らしさからの解放と書くとか…