ストーンウォールの作品情報・感想・評価 - 31ページ目

ストーンウォール2015年製作の映画)

Stonewall

上映日:2016年12月24日

製作国:

上映時間:129分

3.6

あらすじ

インディアナ州から、N.Y.グリニッジ・ビレッジのクリストファー・ストリートへやってきたダニー(ジェレミー・アーヴァイン)。ゲイであることが発覚し、両親に見放され、恋人のジョーにも裏切られ、追われるように故郷を出た孤独なダニーを迎え入れたのは、この街で美しさを武器に体を売って暮らすゲイのギャングを率いるレイ(ジョニー・ボーシャン)だった。ダニーは彼らの部…

インディアナ州から、N.Y.グリニッジ・ビレッジのクリストファー・ストリートへやってきたダニー(ジェレミー・アーヴァイン)。ゲイであることが発覚し、両親に見放され、恋人のジョーにも裏切られ、追われるように故郷を出た孤独なダニーを迎え入れたのは、この街で美しさを武器に体を売って暮らすゲイのギャングを率いるレイ(ジョニー・ボーシャン)だった。ダニーは彼らの部屋に住まわせてもらい、常に陽気に歌って踊りな がらたくましく生きていく仲間を得て、この街で身を寄せ合い暮らす様々なゲイやレズビアン、ドラァグクイーンや、政治活動家のトレバー(ジョナ サン・リース・マイヤーズ)と出会うが...。

「ストーンウォール」に投稿された感想・評価

『インデペンデンス・デイ』『デイ・アフター・トゥモロー』のローランド・エメリッヒ監督の作品なので鑑賞。当初は「らしくない作品」を撮るんだ…くらいの気持ちだったのだが、鑑賞後の気持ちは大きく変化してしまった。本作は当時社会的に迫害されていたゲイたちの憩いの場「ストーンウォール・イン」にて1969年に起きた「ストーンウォール事件」を題材にしているヒューマンドラマ。また監督・脚本などの中心人物はゲイの当事者らしく(知らなかった)映画会社やスポンサーの意向を気にせず集中するため、自費にて製作しているとのこと。しかし全米では2015年に公開され、主人公が白人男性であることが、史実ではないとゲイたちにボイコットされ全くヒットしなかった模様。監督自身も幅広く受け入れやすい内容にして作っていると公言しているのだが、理解を得ることは難しかったようだ。予備知識なしでの鑑賞であったが、鑑賞後に調べてみると、ローランド・エメリッヒが本作と撮る意味を理解できたし、「なぜ」の疑問も解消できた。世間に認められ有名監督が、史実ではなく大衆に受け入れられる作品にしようとしたことが、興行的にも失敗の原因だろうが、自分にとっては本作を観たからこそ「ゲイの歴史」なども簡単ではあるが理解できた作品。

やはり映画は勉強になる。
MiNoRi

MiNoRiの感想・評価

3.5
史上に刻まれている、1969年に実際に起きた歴史的事件:ストーンウォールの反乱。
観終わった後、6年前に初めて行った海外旅行先のNYで、車でサーっと通過しただけの街、Christopher streetの映像が頭の片隅から蘇ってきた。こういうときに気持ち悪いほどの記憶力は非常に役に立つ。あー…こうやってあの街が出来たのか…あの街が、あの像が…なんて思っていたら、なんとも深く入ってきた。
あの当時は私の周りに1人しかいなかったLGBTの友人が、いまは何人もいて。日本国内にも、海外にも、もちろん男女問わず。だからこそ余計に響くものがあったりして。
LGBTが病気だと考えられていて、電気ショック治療を施される時代が、警察によって制裁を受ける時代があっただなんて…ただただ恐怖。
未だにホームレスの40%がLGBTの人だというNY…
これはNYに限った話ではなく世界的に、LGBTの人々を取り巻く環境はまだまだ厳しい。日本での受け入れ体制も全然と言っていいほど整っていない。

この映画自体は事実に基づきつつも、架空の白人男性をヒーローに仕立てたことで #notmystonewall として米国では非難轟々らしいんだけど…わたしとしては、この史実を知れたことだけでも有難い。こうやって、知らなかった歴史上の出来事を、深く掘り下げるキッカケをくれる映画との出会いは、これからも大切にしていきたい。

最後に。
レイが本当に美しかった。
そして、自分に正直に生きる人たちって、やっぱりすごく生き生きしていてカッコいい。
べに

べにの感想・評価

4.8
同性愛が社会的に受け入れてなかった時代を描いた作品。今でこそ同性婚が認められたりLGBTを受け入れる体制が整いつつあるが、昔はそうではなかった。こんな時代だからこそ、多くの人に見て欲しいと感じた。

「結果」がどうであれ、なんにせよ行動を起こすことで始まることもある。失うものがない者は、とても強い。レイや仲間たちは、ノーマルの人間よりも自由に生きていて、はるかに美しく見えた。
わい

わいの感想・評価

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2017年3本目

NYのゲイパレードを観たこともあるし、ジェレミーくんも好きな俳優だしって観ようかなと。
でも彼の役が実際の人と違いすぎて、批判されてたようだけど。

とにかく、「イミテーション・ゲーム」の時も思ったのだけど、
ゲイ(LGBT)だというだけで、罰せらるということが驚きで・・
60年代の公民権運動は知ってるけど、LGBTに対しての迫害は知らなかったから。

そしてジュディ・ガーランドの存在がこの反乱に関係していたかもしれないことや、「Over the Rainbow」がかかる理由も初めて知って。
レインボーカラーが象徴だからのこの歌なのかと思ってた(笑)

そういう意味で、自分は映画から知ることが出来てよかったなと。。
1969年に米国で起こった、同性愛者による初の暴動"ストーンウォールの反乱"を描く。
だが、現実には黒人ドラァグクィーンとプエルトリカンのトランスジェンダーに率いられた暴動を、実在しない白人男性が起こしたという"脚色"をした結果、米国では肝心のLGBT社会からそっぽを向かれ大コケしてしまった。
ぶっちゃけ、面白いことは面白い。
自らもゲイをカミングアウトしているエメリッヒ作品としては、昨年の「インディペンデンスデイ」よりよっぽどマシ。
悪気はないのだろうが、コレは例えば公民権運動の映画でキング牧師を白人にしてしまった様なもので、やり過ぎと言わざるを得ない。
事実にフィクションを組み込むのは良い。
例えば、イギリスで同性愛者のコミュニティが労働運動を支援した史実を描いた「パレードへようこそ」では、架空の語り部を作ることで映画に入りやすくなっていた。
しかし、本作の様に実在の人々を消し去って、全く架空の人物を主役にしちゃうのは、実際に行動し、歴史を変えた人々への侮辱に思える。
基本的に過剰なポリコレは嫌いだけど、コレにはむしろポリコレを求めたくなった。
まあ、映画を入り口として、ホントの歴史への興味に繋がれば良いのだけど。
justdoit

justdoitの感想・評価

3.7
電車乗り過ごして開始10分くらい見れなかった泣 けど面白かった!
レイがめっちゃ綺麗だし、乙女な感じがとても良かったし、ジェレミーアーヴァインがすごいハマリ役というか、優しさが滲み溢れて良き✨
そこまで過激に描かれてない分見やすくて内容も深く入ってきた。日本もみんなが過ごしやすい環境を作るべきとおもた。
実際の内容と書き換えられたとか色々言われてるらしいけど、作品として純粋に良い作品だと思いました。
はるこ

はるこの感想・評価

4.0
色々と衝撃だった
自分何にも知らないなあと感じる
レイがかっこよくて可愛くて美人だった
けれどもしもレイが不細工だったら?私はどう感じただろう?
目からの情報によって印象は変化してしまう

追記
ホワイトウォッシングだという批判を知って少ししょっぱい気持ちになった
私はこのストーンウォールという事実を知ることが出来たからこの映画に感謝したい気持ちすらあるのだけれど、その裏で脚色により消し去られ捻じ曲げられたものがあるとすれば、私のこの衝撃はいったい…
doonatsuko

doonatsukoの感想・評価

3.5

同性愛がニューヨークで認められるまでのお話。
ここは実際に去年NYで行ったお店で、バーカウンターのお兄さんが完全なるメンズファーストで、なかなかビールをもらえなかったこと。
女友達3人でテーブルに座ってて、相席で男性2人が座ってきたけど、挨拶もしなければ見向きもしてくれず、違和感を覚えたこと。

恋は盲目って言うのが女子よりもあからさまだなぁ。と感じたことを思い出した。


生きてく術は分からないけど、気持ちに正直にいることだけが自分の道であることは確か。希望は自分で見つける。
そんな登場人物の姿に目が離せなく、下品でどうしようもないシーンも結構あるけど、それでも素晴らしい映画と思えた。

それは差別や孤独に立ち向かう姿だったり、感情がダイレクトに伝わってくる登場人物の性格が痛快だったり、非日常的な世界を覗いてる面白さだったり、が興味深かったからなのかな。

周りと違うと言うことは苦しいことが多いけど、優しさに敏感になれる。
自由や解放を感じることだってある。
それが自分の生き方と認められたら、
同じ感覚を共有する人が見つかれば、
その苦しみは消えていくのかもしれないね。


もっと多くの映画館で上映してたら良かったのに
YUKi

YUKiの感想・評価

3.5
同性愛者だから
社会から迫害される。
精神病だと、犯罪者だと制裁を受ける。
警察官からの横行は想像を絶する残忍さ。

1969年のNYで実際に起こった
ストーンウォールの反乱を基軸に作られた作品。

ローランド・エメリッヒ監督といえば
主にディザスタームービーの
イメージなのに、
突如この作品を撮った理由は
彼自身がゲイであった所以なんですね。

一言に同性愛者やLGBTと呼ばれて
働く場所や生きる術さえ奪われても、
だからといって彼・彼女ら全員が
娼婦として生きられるわけがない。

特に主人公のダニーなんて
ゲイというだけで地元から疎外され、
移り住んだNYで 再び悩み苦しむはめに。

ただ、最初に彼に住む場所や仲間を与えた
レイという人物がとても良い役者で。
魅力に溢れてたな。美しかった。
彼らの友情もしかり。

本国ではこの歴史的な反乱の率先者を
白人男性のダニー = ヒーロー
と塗り替えて描かれ、
“ホワイトウォッシング”されてしまっていることに
かなり反感を得たようですが、
そういう作品って
これに限られたものでは
ないんじゃないかなと。

黒人の救世主となった白人が登場する作品なんて
多々思い当たるものがあるわけだし、
わたしはとくに“歪められた歴史”として
批判したくなるような箇所はなかったです。

人種差別という視点から見てみると、
確かにそういう受け取り方をされても
仕方がない描写も多々ありますが
製作陣はそんなつもりはなかったと思う。

LGBT差別は未だに根強く続いていますが
最近こういうテーマの映画が
増えてきたことを心強く思います。

初見の俳優としてすごく魅了されたのは
先ほども挙げた レイ(ジョニー・ボーシャン)!
登場頻度がわりと少なくてちょっと物足りなかったくらい。
映画に主演したのは今回が初めてで
本業は舞台役者なんですね。