ストーンウォールの作品情報・感想・評価 - 36ページ目

「ストーンウォール」に投稿された感想・評価

yukichi

yukichiの感想・評価

4.4

警察と立ち向かうために肩を組んで踊ったダンスは鳥肌が総立ちした。

ノンフィクションの題材のなかでフィクションが含まれていたようだけど、美化されてしまって当事者にとって不服な映画になるのはしょうがない事であると思う。逆に、現時代で性的少数派は、当時より受け入れられてるのもあって、批判的に描かれてなかったのを嬉しく思った。ただ、黒人を白人が演じるというのは失礼があるのではと疑問に残るが...。

今ではテレビに出演できるほど性的弱者は公にいても批判されはしないけど、アメリカで大統領が変わって少数派が排除される世界がまた来たとしたら、未だに弱者な性的少数派はまた排除されてしまうのかと危機を感じた。

愛するひとは誰だっていいのさ。
ヨラ

ヨラの感想・評価

3.0
すごくいいなあと思うところと、すごく雑だなあと思うとことがありすぎるというか。演者はとてもよかったです
本作は史実と異なることで批判が多かったという前情報から、あえて知識を入れずに視聴した。
内容としては、成長する若者を主軸に虐げられてきたゲイの人たちとやりようのない苦しみがうまく描かれていたと思う。
特に印象深かったのはジェレミー・アーヴァインの演技。『戦火の馬』もよかったが、非常に複雑で難しい心理表現を見事に演じ切っていた。
実際にあの行為を行ったのは黒人だった、他のセクシャルマイノリティが描かれていないなど問題は多くあったかもしれないが、
歴史ものではなく、ゲイが社会であまり認められていないような日本人にとっては見た人の世界感を変える作品になり得るのではないかと思った。
たけ

たけの感想・評価

5.0
LGBTだけではなく、差別について考えるきっかけとなった。苦しくて辛いばっかりじゃなく、少しずつだけれど前に進めた展開に、観ていて救われるものがあった。ダニーちょ~かっこいい!
のん

のんの感想・評価

4.0
初めての試写会、ドキドキしながら行きました。

この映画見たいと思ったのは、LGBTをテーマにしていたから。
現在日本でも、個人としても受け入れてる人も多いだろうし、社会としても受け入れようとしてる風潮があるけど、その運動のきっかけを扱ってるということで。
始まりの風景を見たら何か、もっと違う考えが生まれるかな、と。


見ました。
素直に良かったと思う。

暴動に積極的に加わる人もいれば、理性的に行こうよって人もいるし、いろんな人がいる。
でも、やはり何かを訴える運動の始まりは、暴動が最もインパクトが強く、人に伝わりやすいってところが、なんとも哀しい?感じ。
闘わずしてなにも起こらないんだな、と。

ダニー(主人公)が、自分のことを異常だと称していたシーンがあった。
「みんな違ってみんないい」とは言いたくないけれど、みんなが違うのは事実。
みんな違うはずなのに、一定の属性で集まって他者を排除しようとするのは人間だから?
個人の性質が違うことを受け入れられる社会は、難しいんだろうなと思ってしまう。

最後、綺麗に終わりすぎたなーとも思う。
作り物だし綺麗に終わらせたいのもしょうがない、けど、最後まとまりすぎた感ある。


登場人物について、
どの人物もキャラクター性が強く、みんな魅力的だった。
ダニーは、主人公なのに1番よくわかんないポヤポヤした人だったけど、一般の人の目の代わりをしてもらってたのかなと思った。
レイが最高だった。女性らしく、しかし荒っぽく、可愛くて愛おしかった。

暴動を描く一方、恋愛のお話としても、面白かった。
ちょこちょこ気になる点はあるけれど、全体的に良かったです。
atsuki

atsukiの感想・評価

3.6
【エメリッヒは石垣を登れるか登れないか】

「我が国の基本原理である『全ての人間が平等である』ということセルマ、セネカ・フォールズ、そして、ストーンウォール誰だって奇跡を起こすことが出来る」とオバマ大統領は言った。

ストーンウォールとは1969年に起こったストーンウォールの反乱の舞台となったバーの名前。暴力が衝突した反乱はニューヨークでゲイ解放運動を起こすきっかけとなりました。物語としては、主人公のダニー・ウィンターズが妹たちを残してニューヨークにやって来て、そこで同性愛者であるダニーの成長を描いたもの。

今作は海外で公開されると痛烈に批判された。理由としては暴動の口火を切ったのは、プエルトリコ系トランスジェンダーのシルビア・リベラさんとその親友である黒人ドラァグ・クイーンのマーシャ・P・ジョンソンさんであったと伝えられているが、今作ではその歴史的な偉人が白人へと変わってしまっているからだ。事実を捻じ曲げ、白人化を行ったことでLGBTの怒りは爆発し、それにより2万人強のボイコットまで起こってしまった。

しかし、エメリッヒ監督もゲイを公表している1人だ。それなのにLGBTの怒りが爆発する様なことをするであろうか?
やっぱり批判だけではしょうがない。
試写会で早めに見させてもらったから、何故エメリッヒ監督はその様な行為に至ったか考えたいと思う。

第88回アカデミー賞が今年の2月28日に行われた。このアカデミー賞が行われる前にノミネートが発表されたのだが、アカデミー賞俳優部門にノミネートされた20人が、前回に続きすべて白人だったことから、人種差別だと批判され、皮肉を込めてOscarsSoWhite(白すぎるオスカー)とも呼ばれた。そんな中でアカデミー賞の司会は黒人のコメディアンクリスロックが務めた。彼はオープニングで「私はアカデミー賞、またの名を『白人によって選ばれた賞』の会場にいます」と述べた。
また65年ぶり三人目の2年連続監督賞を獲得したメキシコ出身のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥは「私たちの世代にとって全ての偏見から解き放たれる好機だ。肌の色を髪の長さと同じぐらい、取るに足らないものにしよう」と述べた。

つまり何が言いたいかといえば、差別は今現在も根深く残るということ。最初のオバマ大統領の一文でも書いた様に、女性の権利獲得の為のセネカ・フォールズから68年、南北戦争を終えてリンカーンの「奴隷解放宣言」から黒人達の権利獲得を目指した公民権運動の後押しとなったセルマから51年。そして今回のストーンウォールの反乱から48年。この当たり前であるはずのものが当たり前でない為に行われたいくつもの自由を求めた勇気ある行動。周囲は行動を目の当たりにし、変わらなければいけないはずなのに、全ての行動から半世紀経っても根深く残っている。なんと言う皮肉だろうか……

そう皮肉なのだ。
自分の考える仮説は「エメリッヒは全てを計算に入れてたのではないだろうか?」というもの。さっきも書いたが、早くからゲイを告白していたエメリッヒ監督がLGBTを怒らせることをするだろうか?更にストーンウォールを題材にするのに、彼らの功績をわざわざ捻じ曲げる必要があるだろうか?
自分はそうは思わない。
つまり、今も続く白人主義やLGBTへの偏見に対して皮肉を込めて、白人を主人公にしたと感じた。事実を変えてしまうほど今も根深く残っている状況にあるという意味が込められてたりするのかなと。

一個人の意見として少し強引に持ってきた感もあるし、実際のところエメリッヒ監督は凡ミスをしたと思うのが、大多数だろう。ストーンウォールは直訳すると「石垣」。もしも石垣の上にある成功があり、石垣の下に失敗があるのならば、エメリッヒ監督は石垣を登れたのだろうか。何故白人にしてしまったかは、彼しか知らないわけで、こちらも様々な憶測も出来る。エメリッヒ監督はどう石垣を登るべきだったのだろうか?

実際問題に様々な事が起こった。けれど一旦それを置いといたとしたら、映画としては良いもであった。エメリッヒ監督は特殊効果王と呼ばれる様に、過去作で「インデペンデンスデイシリーズ」や「2012」といったディザスタームービーを撮ってきた。今作でも特殊効果王は本領発揮で、60年代の終わりから70年代初めのニューヨークの街並みや情景、全編を通して彼らの心情を映し出す様な淡いタッチは素晴らしいものであった。
ディザスタームービーを撮っている為にエメリッヒ監督はよく地球を壊していた。今回の試写会行かせてもらう前に「エメリッヒ監督が地球を壊さない映画」と思っていたがそれは違った。宇宙から異星人がやってきて地球を破壊する。自然災害が地球を破壊すると様々あるが、今回はストーンウォールのLGBTが地球を破壊するというものだった。LGBT達が腐った偏見をぶっ壊す。前半のLGBT達への暴力描写や後半の反乱パートでの「復讐」は、地球壊してきたかいがあったなと思うリアルさ。
そして何と言っても若手俳優達の力強い演技。中でも今作が長編デビューのジョニーボージャンくん。登場人物でも重要な1人で正に魂の乗り移った演技だった。

何度も何度も言うが、様々な問題は確かにある。しかし、今の時代を生きる人や特に日本人なんかはまだまだLGBTがよく分からない人もいるであろう。彼らの差別されてきた過去。どの様にして権利を勝ち取ったか。またLGBT自体だったり、ストーンウォールの反乱という歴史的な行動を知る作品として一度は見るべきではないだろうか。
ne22co

ne22coの感想・評価

3.6
2016年劇場鑑賞104作品目(試写会にて鑑賞)

近年、LGBT(LGBTI、LGBTQ)をテーマとした様々な映画が公開され、理解が深まっている中で、その運動の始まりとなった出来事を取り上げている本作。

今から50年程前には性的少数者には人権が無く、仕事も住む場所も無かった。自分の性に正直に生きる事は人として扱われる事を放棄する事と同等。自分に置き換えて考えたらなんと恐ろしい社会なんだろうとぞっとするけれど、そんな社会で少年達がどうやって暮していたのかを事実に基づきながら(一部フィクション有り)当時の主要人物達の動きを分かりやすく見せていく展開。

全体的に情景描写が多め。歴史的な出来事を知るという点では良かったが、その心理描写(特に主人公)にもう少し入りこみたかったな、、、と感じた。

個人的にはアニー役のケレイブ・ランドリー・ジョーンズが楽しみだったのですが、相変わらずの色っぽさ(女性役としても)最高でした。そしてレイ役のジョニー・ボーシャンが何とも味のある、人間味のある、愛のある感じで引き込まれました。

たしかエンディングで、【現在でも77カ国(世界でだいたい3割!)の国で性的少数者を排除(規制?)する法律が在る】と出ていて、かなり驚いたけれど、先進国と言われる日本でだってまだまだLGBTへの偏見や差別は在るよなあ。と。だからこそこういった映画が自分とは違う魅力をもった人間への理解を深めるきっかけになる事は素晴らしいし、日本で公開され、少しでも多くの人が何かを感じ取れたらいいなと思う。
He

Heの感想・評価

3.5
賛否両論あると思うし、実際にボイコット運動なども、起こったが、何かのきっかけにはなると感じる
pomme

pommeの感想・評価

3.5
ストーンウォール事件というのをこの映画で知り、調べてみるとゲイパレードはこの事件から生まれたものだという。ストーンウォールというバーも、NYにあるこのストリートのことも、日本で普通に生活してたらわからないことだらけだった。そういう発見、理解ができたことはよかった。
あの時代、社会でマイノリティーが生きていくのは今では考えられない程大変だったと思う。このような事件や運動がなければ社会は変わらない、と思い知らされ悲しくもなった。

本国では主人公について色々問題になってるみたいだけど、“史実に基づいて作っているフィクション”ならありかな。でもこの作品で、ストーンウォール事件やLGBTの権利を広めるということなら、やや難あり。でも、こういう事件があってLGBTの人々が市民権を得ていったということは、多くの人に知ってもらいたいと思った。

あと、とにかくレイが魅力的で、ずっと見ていたくなった。脆さ、繊細さ、強さ、華麗さ、全部魅力的だった。
構成では、はじめのほうの時間軸が分かりにくくて少し混乱…
sat3tas

sat3tasの感想・評価

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ストーンウォールの反乱について。
そして本作品の賛否について。

予習してから観賞しました。

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史実と異なる部分があるとのことですが、実際にこのような出来事があったこと。

その出来事がきっかけで今の時代があることを私たちは知るべきだと感じました。

ただ129分。

もっとぎゅっと出来たのではないかと。

主人公の家族や故郷、またはストーンウォールの反乱のどちらかにウェイトが置かれていれば、もっと響く作品になったと思いました。

とても大事なテーマなだけにもったいない気がしました。