このレビューはネタバレを含みます
構図としてはスローで静かなシーンが多い。挿入曲も数えるほど。だからこそその時の風景とか役者の仕草とかに意識が集中せざるを得ないんだろうけど、殊に役者についてはその視線に耐えられる程の技量があったのか…
>>続きを読む映画「退屈な日々にさようならを」鑑賞
僕の思う世界の大半は想像力で補わられていて、世界は僕の経験が作りだした妄想で構築されている。テーマは大きいけど、それを小さな群像劇で描くところがさすが。映画的エ…
長い。ワンカットも全体もとにかく長い。せめて120分に収めてほしい。
しかし、それでも面白く観てしまうのだから悔しい。
おなじみのトリッキーな脚本はもちろんだが、やはり今回も監督の死生観が散りば…
「亡くなったってわかるまでは生きてたってことですよね」
「そんなの生きている人のエゴだよ」
「映像って残るんだよ」
いなくなってもちゃんと残っていて生きていること。
ひとつひとつの台詞から死と生…
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これは難しい。
今泉監督の過去作のファンとしてはコレジャナイ感あり。
逆に、これが初今泉作品だったら年間ベスト級になるのかも。
観賞中は、上手くなりすぎてしまったのかとも思ったけど、単に今回こういう…
自らが所有する名前や人と人との関係性を表す名詞というものは、選択という行為を孕んだ以上、消極的なものであることは間違いない。邦画における宗教の扱い方が難しい上で、さらにLGBTの問題も詰め込んでる感…
>>続きを読む今泉監督作の鑑賞は「サッドティー」「知らない、ふたり」に続き3本目。
知らないうちに交錯する男女たちの、惚れた腫れたの群像劇。その路線は継承されているのですが、全部を説明しきって物語を終わらせるこれ…
このレビューはネタバレを含みます
今泉力哉監督作はお初。早稲田映画まつり以来、お目にかかってなかったけど、さらに仙人感が強くなられて…。
台詞一つひとつがとてもいとしくて、役者さんの間を流れている空気がとても心地よくて、愛しさを感…