戦場の外で起こる魂の殺人。
忘れたくてもそうさせてくれない身体の変化。
変化から生まれる感情。
苛烈な現実と信仰の折り合いがつかないと言うマリアの「信仰は24時間の疑問と1分の希望」という台詞にハッ…
ラストに来る仄かな希望、明るさを覚えながらも、それまでの陰鬱と重苦しさで、もう一度観よと言われてもそうは出来ない〜褒めてるつもりですよ〜。修道院長の行為にわたしは両隣りに聞こえないように舌打ちした。…
>>続きを読むここでも神の沈黙…
自分は宗教が違うから、完全に理解することは難しいのですが、その神の沈黙に際した時、人はいかにあるべきなのか…
フランス赤十字の医師が、当時のポーランド修道女たちを、という行為は…
赤ちゃんって宝物すぎる…誰ひとりもれなく愛される権利があるって思い続けたいけど、レイプでできてしまった子を普通と変わらず愛せるかは難しい。子供にはなんの罪もないのはわかっていても。それに信仰も関わっ…
>>続きを読む性暴力被害者の話なので覚悟していたけれど、直接的なシーンはほとんど無かった。想像させるシーンはあるので、苦手な人は要注意です。ただ、物語は性暴力よりも、「信仰」のほうに比重を置いている。信仰と規律は…
>>続きを読む確かに事実の重みや、宗教、命のあり方についての、はたまた英雄についての映画なのだ。
だが何よりも描かれてる事柄の中で輝いて見えたのは2人の関係性。
だから僕にとってはこれは「どこにも接点も共通点もな…
戦争の裏側を描いた作品な数限りなくある。だが、この作品はその中でも異端に属するだろう。悲劇から始まる負の連鎖が、信仰という名の鎖に縛られた彼女達をがんじがらめにする。戦争が生んだ狂気の沙汰は別の狂気…
>>続きを読む実在したフランス人医師マドレーヌ・ポーリアックが遺したメモに基づいて映画化された本作を観ると、様々な思いに駆られる。
この作品では、1945年12月のポーランドを舞台に、赤十字に属するフランス人医師…
神に仕える弱き女性たちを救うどころか更なる苦難に合わせる信仰心の恐ろしさ。強く生きる術を示すマリアの様な存在である女医マチルドが対照的に人間臭くて良い。過酷な物語の中でV.マケーニュの緩いイノセン…
>>続きを読む1945年のポーランドは、5年以上に及んだナチス・ドイツの占領からソ連軍によって「解放」されたものの、ソ連軍もまた新たな「占領軍」という側面を持っていた。この映画は戦争末期、ソ連兵に暴行されて妊娠し…
>>続きを読む© 2015 MANDARIN CINEMA AEROPLAN FILM MARS FILMS FRANCE 2 CINÉMA SCOPE PICTURES