ナチュラルウーマンの作品情報・感想・評価・動画配信

ナチュラルウーマン2017年製作の映画)

Una Mujer Fantástica/A Fantastic Woman

上映日:2018年02月24日

製作国:

上映時間:104分

ジャンル:

3.6

あらすじ

「ナチュラルウーマン」に投稿された感想・評価

naoズfirm

naoズfirmの感想・評価

3.4

自分🎬

ストーリーはトランスジェンダーの主人公が恋人の死をきっかけに偏見・差別などの苦悩を描いた作品でした。作品は性同一性障害を軸に精神的・肉体的痛みを描いていました。今作はマイノリティと社会の繋がりを描いていましたが、人と違う・社会通念から外れるモノへの偏見や見方について日本は他国と比べて寛容ではないと個人的に思います。歴史・文化・価値観など様々な要因が複雑に絡み合っていると思いますが、多様な社会へと変化していく中で古い価値観で止まっている日本は明らかな遅れを取っています。マジョリティの人たちでも自分らしく生きるということはとても難しく、マイノリティと呼ばれる少数派の人たちにとってはよりハードルの高いことだと思いました。同じ人間であるのも関わらず人と違うという理由で弾かれるのは大きな誤りであり、尊重し認め合える世の中になって欲しいと切に思います。どんなに酷い差別や言葉を浴びせられても怒りを抑え歩み続ける彼女の強さを見習わなければならないと思いました。
odyss

odyssの感想・評価

3.5
【単なるスキャンダリズムではない】

実は劇場に見に行くにあたってはちょっとためらいがありました。
最近流行(?)のLGBTの人物が主役だというので、生理的にどうかなと危惧したのです。

私は性的志向がストレートの人間で、同性愛者やLGBTを差別してはいけないとは頭では理解していますが、映画などでそういう場面を見るのは好きではありません。例えば以前に男性同性愛を扱った『ブロークバック・マウンテン』(2005年)という映画がありましたけれど、男同士のラブシーンは見ていてあんまり気持ちが良くなかった。女は(性的に)好きだから、レズ映画のラブシーンならいいんですけど、男同士のはどうもね。

というわけで、ためらいながら映画館に行ったわけですが、いや、結構いいじゃないかと思いました。

もっとも、ヒロイン(?)を演じるダニエラ・ベガは、キレイだけど、やはり男だなと思います。胸はちょっとふくらましていますが、全体の体の作りがやはり女じゃない。あそこを切り取っているのかどうかは最後まで分からない。

この映画の優れているところは、彼女をとりまく人々の表情や行動を、落ち着いた視線でしっかりと描いているところでしょう。ドラマとして良くできていて、単なるスキャンダリズムとか、或いはテーマ優先で細部をおろそかにするような作品にはなっていません。

もう一つ、私に興味深かったのは、サンティアゴの街の様子です。南米映画は日本では見る機会が少ないので、南半球のモダンな都会が背景になっていることはこの映画の魅力を高めていると思いました。

なお字幕のことですが、最初はガボ(ルイス・ニェッコ)がヒロインの恋人オルランド(フランシスコ・レジェス)の「弟」となっていましたが、後半の新聞の記事では「兄」と訳されていました。英語のbrotherのように欧米語では一般にきょうだいを表す単語では年長か年下かが分からないので仕方がないとは思いますが、統一して欲しいところです。
rico

ricoの感想・評価

5.0
LGBT映画。鏡を使うことににこだわり抜いた演出とか、文字通り逆風に吹かれるシーンなど、視覚的に面白かった。好き。
一回り以上年の離れた恋人と暮らすマリーナは、もともと男性として生まれたものの今は女性として生きるいわゆるトランスジェンダー。
社会の片隅で目立たないようにひっそりと、それでも愛する人と二人で充実した日々を過ごしていたそんな彼女にある日、悲劇が訪れる。
恋人であるその会社社長が脳梗塞を起こし呆気なく亡くなってしまったのだ。
突然のことに動揺を隠せないマリーナだったが、そんな彼女を更なる悲劇が襲う。
久しぶりに連絡を取った彼の家族からあからさまに侮蔑の目を向けられたばかりか、正式な配偶者でもない彼女は警察からもまるで犯罪者のような扱いを受けてしまうのだった。
葬儀にも来なくていいと言われ、二人で暮らしていたアパートも即刻明け渡すように命令され、彼女が反発すると今度は家族から執拗な嫌がらせまで受けてしまう。
そんな哀しみに打ちひしがれるマリーナの人生に明るい光は差すのか――。
実際に自らも性的マイノリティ―である女性が、そんな世間からの偏見・差別に苦しむトランスジェンダーを演じたヒューマン・ドラマ。

アカデミー外国語映画賞を受賞したということで今回鑑賞してみました。
南米チリで制作されたということですが、確かにキリスト教の影響が色濃く残るこの国で苛烈な差別に苦しむ女性の魂の咆哮とでも呼ぶべき苦しみは充分伝わってきました。
ただ人並みに幸せに生きたいだけなのに、それを許さない社会というのはいまだ根強く残っているのですね。
特に第三世界でこそ社会の偏見はまだまだ根深いことが痛いほどよく分かります。
ただ、一本の映画として観れば僕はそこまで高評価するわけにはいかなかったです。
正直、このマリーナという主人公に僕はそこまで魅力を感じませんでした。
なんか終始暗いんですよね、この人。
内容的にそうなってしまうのは分かるのですが、もう少し笑顔というか、少しでも前向きになれるような明るい部分も欲しかったです。
映像も終始暗く、とてもセンスがいいとは思えません。
同じくトランスジェンダーを扱った映画でもいい作品はたくさんあり、その中で本作を比べてみると僕はやはり高い位置に置くことはできませんでした。
こればかりは好みの問題かもしれませんね。

急死した最愛の人の葬儀にも参列できないヒロインが、理不尽な現実に力強く立ち向かっていく姿を描く。

ウェイトレスをしながらナイトクラブで歌うマリーナ。年の離れた恋人オルランドと幸せな日々を送っていたが、ある日突然オルランドが自宅で倒れ、そのまま亡くなってしまう。悲しみに暮れるマリーナだったが、トランスジェンダーというだけであらぬ疑いすらかけられてしまう。

主人公のマリーナ役はトランスジェンダーの歌手であるダニエラ・ベガ
blue123

blue123の感想・評価

4.0
トランスジェンダー女性役をトランスジェンダー女性が演じている。
愛する人と死別した直後、周囲の無理解と偏見によって、疑惑の目を向けられ、潔白を証明するために屈辱的な経験をし、まともに葬儀に参加することもできなかった、ある女性を描く。
話の焦点は「強さ」にあると思う。観れてよかった。
トランスジェンダーのマリーナはだいぶ年上のオルランドと、彼のアパートで同棲している。
マリーナの誕生日にレストランで食事し、幸せいっぱいだった一日が終わった時、オルランドの体調が急変し、亡くなってしまう。

ここで大きな問題が。
オルランドは妻と別居中の身で、まだ正式に離婚していなかったのだ。
肉体的には男性であるマリーナは、オルランドが搬送された病院、警察、彼の家族から迫害を受けるのだった…。

“迫害”と書きましたが、これ、全部、今の日本でも普通に起こりそうな出来事でした。
警察の取り調べは、オルランドの直接の死因は事故かもしれないので、相手が偏見ありありでも、もう少し警察に協力しないといけなかったんじゃない?と思ったし、
妻との対決でも、マリーナは妻を尊重して「奥様…」などと丁寧に応対していたけれど、不倫、略奪された妻の立場からすると、
“あたしゃ旦那を女じゃなくて男に盗られたの!?”と思うと、
余計に複雑で、あんなにキツイ言動になってしまうのも分かる様な…。

また、オルランドの最初の妻の子?である息子も、
やはり、アメリカ映画『人生はビギナーズ』のマイク・ミルズの様には父の人生を受け入れられず、マリーナに当たりまくる姿も、
もし、日本で同様の状況の人が居たら、似たり寄ったりの態度になっちゃうかな、と思ってしまう自分がいました。

劇中で、マリーナが強風の中を体を斜めにしてゆっくり進む姿は、
比喩的表現が直接的過ぎて笑いそうになりましたが、
結局、幾ら最近のテレビで女装家やトランスジェンダーの人をよく見かけ様とも、まだまだ日本社会も、チリと五十歩百歩なのだと思いました。

マリーナ目線で彼女の気持ちを丁寧に描いていたので、自分自身に反省しました。
何の情報もなしになんとなくで選んだけど後半の重さがなんとも言えん
自分として生きていくことについて波紋を感じた
Chad

Chadの感想・評価

3.5
アカデミー賞をがらみは全作観るようにしてるけど、これはけっこう気分が悪くなる作品だった。映画として悪くないけど、嫌な気持ちになる人ばかり出てきて悲しすぎる。
差別するの良くないよ、ってこういう作品で訴えるのでいいのか?とか現実を知るためにはよいのか、とかそういう意味合いはないのかな、とかちょっと考えた。

AB級(ランク詳細はプロフィールに)
大木茂

大木茂の感想・評価

3.5
体感めっちゃ短く感じたって事はめっちゃ面白かったって事なんだろうな

最初はパッケージと違ってちょっと残念だったけど進んでいくうちにどんどん好きになってく不思議
寝起きのスッピンが一番可愛いっていうね

ドラァグクイーンみたいな話かと思ったけど予想と違ったわ
でもある意味あってたわ

にしてもあたり強すぎて(風とかも)苦しくなってくるね
それと同じくらい理解者もいるってのが優しい世界
ナチュラルにセニョリータって言えるの素敵ね
義理の兄エロすぎてセフレかと心配したわ
義理の兄だったわ
義理の弟も職場の先輩もいい人で安心

この映画は『答えじゃなくて問い』ってのは良いね

落下の王国でリーペイス知って
彼がトランスジェンダー役演じた「ソルジャーズガール」って映画知ってめっちゃ綺麗で観てみたかったのにソフト化すらされてないって知って漁ってたらこの映画見つかったんだけど
もっとトランスジェンダーのイチャラブ観たいんだよなぁ
こういう題材ってまだハッピーな感じで作れないから悔しいよね
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