フライヤーにある、「人は運命を避けようとしてとった道で、しばしば運命に出くわす。」箴言通りのオチ。
生きていた息子を無理やり帰還させる途中、路上にいた「らくだ」を避けようとして事故死とは。
予告…
原題の方が、物語の趣旨が分かりやすいかも、foxtrot(同じ地点に帰ってくるステップ)
息子が死んだ報告に翻弄される家族、一方息子は繰り返される国境での日常を過ごすがある転機をきっかけに日常が壊れ…
☆☆☆★★★
「貴方がブルドーザーで私が車ね!」
冒頭、息子の戦死を告げられ。痙攣を起こし倒れ込む母親に、絶望感に打ちひしがれる父親。
周りから聞こえて来る音の全てが、まるで自分に向けて撃たれて…
イスラエル軍に所属する息子の訃報が届く。
卒倒する母ダフナから、立ち尽くす父ミハエルへ旋回するカメラ。この冒頭の数分のショットに胸を掴まれる。
不気味なほど片付いた無機質な部屋で感情を押し殺すミハ…
運命の皮肉と因果応報を描くエキゾチックな意欲作。
息子の戦死の誤報を引き金に、熟年夫婦の関係が瓦解してゆく様を辿っていく。
全体として意図的に観客の期待を外してもどかしくさせるような構成が取られて…
カメラワークと、セリフのないシーンの余韻がとにかく美しい。時々、ちょっと間延びしたシーンもあったけど…ストーリーは、とても悲しかった。なぜか『女は二度決断する』を思い出した。
中盤からのヨナタンの…
何とはなしにしたこと、善かれと思った選択が、人の人生を翻弄していく。その連鎖と円環の物語展開の見事さを感じつつも、個人的に楽しかったのは検問所のダラダラとした若者達の日々だった。
傾いた床で缶詰を転…
・感想をかけるほど理解できていないというのが正直なところ。
特に検問所での例のシーンが終わった後の夫婦の会話のパートは疑問が多かった。あれってもしかして息子の死の誤報の後と、さらにその後の息子が帰路…
原題foxtrotとは 4の4拍子, 前・前・右・後・後・左のステップの事。動き出しても必ず同じ場所へ戻ってくる、非情な運命のメタファーである。
個人的には
あの時こうしていれば... とか
不幸…
© Pola Pandora - Spiro Films - A.S.A.P. Films - Knm - Arte France Cinéma – 2017