万引き家族の作品情報・感想・評価

上映館(21館)

万引き家族2018年製作の映画)

上映日:2018年06月08日

製作国:

上映時間:120分

ジャンル:

4.0

あらすじ

「万引き家族」に投稿された感想・評価

deenity

deenityの感想・評価

4.0
カンヌ映画祭でパルムドール受賞、本当におめでとうございます。これですよ、これ。是枝監督に求めていた作品は。つい先日、遅ればせながら『海街Diary』を見たばかりですが、今までいろんな家族の形を描いてきていて、やっぱり一つの家族のリアルな様を描くのが見事なんですよね。自然な演技というよりは、リアルそのものとでも言うべき生々しさ。最初はクスッと笑ってしまうような会話劇も、いつしか微笑むくらいに変わっている自分がいる。これは悪い意味じゃなく、家での何気ない流してしまうような会話って注目しないから笑いって少なくなると思うのだが、まさにそんな感じ。最初はそういう言葉一つにまでアンテナを張って読み取ろうとしてたんだけど、知らぬ間にその家族と同じような時を過ごしてきたかのような気になり、後になって「あの言葉の意味がここにかかってくるのか」っていう発見は何度かあった。塩とかワークシェアとかは普通に笑えたけど。とにかく恐るべき吸引力。これぞ是枝監督のリアリズムだと思う。

ここからはネタバレが入ります。

手際よく万引きをこなしていく一家。本当の家族とばかり思っていた。でも違った。進むにつれて明らかになっていく事実。みんな求めて家族の形に収まっていたこと。

途中安藤サクラが言うように「自分で選んだ絆の方が強い」のかもしれない。この家族は万引きという犯罪を犯し、一応両親は働き祖母は年金をもらっているけれど生活に困窮していたり、そんな裕福な家庭にはとても見えない一家がどう目に映るだろう。
昨今減少傾向にある核家族の家庭を描き、血は繋がっていなくても家族団欒で食事をしたり一緒に海に行ったり、例え見えなくとも一つ屋根の下で花火を見上げたり、これがどう映るだろう。

繋がりって何だろう。血か?松岡茉優が聞く。「二人は何で繋がってるの?」性欲でもない。心だとリリーは言う。城くんは父のように思いつつも心では認められなかった。店に並んでるものはまだ誰のものでもない。これは納得できた。でも人の物を取ることは納得いかなかった。「忌中」は読めない。何て読んだのか。どう思ったのか。心の中で何を思ったのか。心で繋がっていたのか。

前半部ではあたかも血で繋がる家族を否定するかのように、ところが一転、後半部では本当の家族の形を問われる。
どんどん綻びが見えてきて、それぞれの意図がわからなくて、知りたい時にみんなバラバラで。じゃあ血が正しいのかと言われたらやっぱり首を横に振らざるを得ない。
それなのに世間はみな、あの二人の警官の立場だ。自分たちの価値観で、自分たちの常識で物を言う。結局事件が落ち着きさえすれば、自分とは何も関係ないのだから。
当事者たちはどうだろう。引き裂かれたら幸せか。一緒にいればよかったのか。家族って何?
あや

あやの感想・評価

4.1
安藤サクラの最後の

おばあちゃん(仮)の死体遺棄について
「捨てたんじゃない、誰かが捨てたのを拾ったんです」

とか
「母親になる?それって子どもを産んで母親自身がならなきゃいけない(セリフが違う)って思ってるだけでしょ?」

とか、あの迫真の演技とセリフを言われて正直グサグサとくるものがあった。

家族って何か
絆って何か

そういうものすべてを考えさせられる映画
ゆに

ゆにの感想・評価

3.2
安定して美味しい玉ねぎ・ジャガイモにブロッコリーが加わった!て思いながら観てしまいました。海街ダイアリーも疑似家族が家族化してく話だったよなぁとなんとなく思い返していたら、これの映画化は是枝裕和だったのか😂 次は主人公が能動的に動いてく話が観たい(是枝作品でって意味ではなく単純に次観る映画って事です)
演技!!!
髪切った祥太くん可愛いな
こんな楽しそうな家族に憧れる
あさ

あさの感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

樹木希林さんが亡くなったと知り、観に行った。やっぱり存在感とふと心に寄り添ってくるような演技が素晴らしい方だなと改めて感じた。海辺で自分の足に砂をかけているシーンは現実と相まって堪らず泣いてしまった。映画の内容も善悪や家族観など面白く限りなくリアルに描かれていて2時間あっという間に終わってしまった。いい映画でした。
ARB

ARBの感想・評価

4.1
今まで知っていた見て見ぬふりした当たり前だと思っていたことを全て覆すような内容だった、正直言葉では上手く言い表せません。深刻な何かを訴えている、常識だと思っていたに疑問を持たなくなってしまった無感覚のような人間になってしまったのかとかなり悩ませるものでした。世界的に評価されているけどまず日本人はみんなみた方がよいと思う。
戸籍上の家族が本当の家族っていうわけではないし…幸せってその人が思うことが幸せなわけで…世間一般的に思われる幸せや価値観がすべてではないんだよな…
誰にでもその幸せを選ぶ権利があるからお家に戻ったじゅりちゃんは大きくなったら、しょうたみたいに自分の道を作ってほしいって思った、考えれば考えるほど言葉にできないな、難しい…
本作も是枝監督らしい
人間を感じた、沢山考えさせられた

本作はこれまでの作品よりも日本社会への怒りのような物を強く感じた
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