サムライと愚か者-オリンパス事件の全貌-の作品情報・感想・評価

サムライと愚か者-オリンパス事件の全貌-2015年製作の映画)

上映日:2018年05月19日

製作国:

上映時間:79分

4.0

あらすじ

「サムライと愚か者-オリンパス事件の全貌-」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

最後の方で専務が菊川社長は知能指数が高い人だったって言ってたのが印象に残った。頭がいいとか賢いとかって一体何なんだろう?

結局ウッドフォードも12億円もらって裁判和解しちゃったところは当たり前過ぎてもはや皮肉にすらならない。

この一件を通して世の中何にも変わんなかったみたいな発言もあったけど、変わったとしても、まぁ少しずつしか変わらないものなのかなぁ。それとも変わる時は一気に変わるんだろうか。

こいつはサムライ、こいつは愚か者、ってはっきり分けるような考え方って西欧的なものなのかな?

オリンパス事件については、ほとんど当時の記憶が無いし、正直宮崎あおいのイメージしかなかった。
一昔前にニュースでよく耳にした、リーマンショックなどの、言葉は知っているけど、それで具体的になにがどうなったのか、ニュースを見ているだけでは分からなかった、それらの言葉の意味が、よく分かる映画。

とても簡潔かつ丁寧なつくりで、おもしろかった。
ip

ipの感想・評価

4.0
スタッフに外国人が多いので仕方ないのかもしれないが、字幕やスーパーに脱字多すぎ(誤字は見当たらなかったが)。
ら抜き言葉を校正しないで作品にしちゃうってプロの仕事じゃないよ。あと、サイト立ち上げの話で紹介したURLが「olymusgrassroots」になってて、あえてpを抜いたのかと思ってしまった。

そういえば記者として愛用していたICレコーダーがオリンパス製だわ。2台目がまだ現役で今も使ってる。

日本人は頭が良く、義理堅く、真面目で作り上げるものは完璧。一方で、明らかな過ちを悪とできず、それどころか和を乱す者を悪にするおかしな文化がある。オリンパスだけじゃない。これをおかしいと言うことさえ和を乱すこととなり、わかっていても行動できない。

ウッドフォードさんや、彼を支えたサムライたち、あなたたちに腐ったオリンパスは似合わない。役不足だ。もっと貴く、あなたたちに見合う役が必ずある。
監督の舞台挨拶つきで鑑賞。
2011年に表面化した「オリンパス損失隠蔽事件」。
内部告発した元オリンパス代表マイケル・ウッドフォードやスクープした記者などの証言を元にいかに事件が明るみになったか内幕に迫ったドキュメンタリー。
もしジャーナリストを目指している人がいるならこの作品は観ることをお勧めします!

いかに日本の大企業体質が陰湿で責任の隠し合いがひどいのかを外国人の目線で描かれていく様が面白い。
「白」か「黒」か?
日本人が好む「灰色」な部分。
とても曖昧なぼやかし方が「サムライ」か「愚か者」かの差を生み出していく。
この映画を観る限りではオリンパスの上層部は本当に「愚か者」である。
「サムライ魂」など微塵もない。

マイケル・ウッドフォードが会長らに直訴しに行った時の話。
会議室ではすでに上層部が「寿司」を美味しそうに食べていた。そしてウッドフォードの席にはツナサンドが置いてあったらしい。
そんな情けない嫌味な行動をしている人たちが日本の大企業に君臨しているなんて情けない・・。

そして応援していた人たちも「賛成派するが、行動には移さない」。
でも自分のことに置き換えてみたら、確かに会社に不満はあってもなかなか言えないんだよなぁ。。
この作品を観たら少しは反旗を翻すのもありかも・・と勇気付けられる。
損失を海外ファンドに移し替える「飛ばし」など難しい専門用語も出てくるが、映像にこだわって見やすく作ってあります。

今作が長編デビュー作の山本兵衞監督の舞台挨拶での言葉メモ。
「実は監督がインタビュー中にウッドフォードが一度だけ怒ったことがある。それは他に方法はなかったのですか?と聞いた時だった。ビートルズの出身地、ビバプール出身のウッドフォードは大学も出ず小さな街から代表まで登りつめた稀有な人らしい。そんな彼も机の上には私物は3つまでと部下にも厳しかったという逸話もある。」

舞台挨拶で観客から肩書きの出し方など厳しい意見を浴びせられていた。
確かに褒め称えるだけの舞台挨拶も嫌だが、そこまで責めなくても・・公開処刑のようでなんか気分悪かった。作品は素晴らしかったのに残念。ふ
××/100点(敢えて採点せず)

本作の予告で
<日本人って何でこんなに卑怯になってしまったのか>とか
<日本企業が内向的、排他的と批判されるのは初めてのことではありません>とか
色々と日本人がバカにされていたので、「同じ日本人として、この事件の経緯を知っておかないわけにはいかない」という気持ちで劇場に行ってきました。
鑑賞後は、日本人が卑怯で排他的だと言う意見に全く反論する気が湧きませんでした。

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2011年7月、雑誌『月刊FACTA』の調査スクープ記事により、オリンパス株式会社のM&Aにおける不審な会計取引が指摘されたことをきっかけとして明らかになった不正会計事件・<オリンパス事件>の全貌を描く。
同社はバブル崩壊時〜リーマンショック時に発生した巨額の損失を全く公表せず、3代に渡る歴代の社長主導で、不正会計を実施。損失を粉飾していた。
本ドキュメンタリーは、当時の社長・マイケル・ウッドフォード氏やFACTAの編集長、調査報道を主導した記者等、事件の公表に関わった人々へのインタビューを基に、事件の全貌を明らかにする。
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マイケル・ウッドフォード氏は、オリンパスの不正を正し、会社を守るために行動しました。にも関わらず、事実を隠蔽しようとする役員達によって社長職を辞任させられたのです。

この事件は、外国人社長が日本人の役員達によって解任させられたという点を理由に、「日本人は〜」という大きな主語で語られがちな節があるんだと思います。
それでも、<日本の文化が持つ負の側面>を象徴する事件であることは確かだと思います。

その中でも本作で特に大きく取り上げられるのは、
『和を乱すものは排除するor見ないふりをする側面』です。
仔細には触れませんが、今年の国会もそんな感じだったので、「確かに」と納得せざるを得ませんでした。

作品タイトルの『サムライと愚か者』は、ウッドフォード氏がこの事件を通して感じた日本人観です。
「ウッドフォード氏を支持してくれる<サムライ>達もいるのに、不正を隠したり見て見ぬ振りをする<愚か者>に成り下がってしまっている日本人も数多くいる」
という見方です。
個人的には、日本人に限った話ではないとは思いますが、それでも自分は<愚か者>にはなりたくないなと思います。

そうすると、<サムライ>しか道はなさそうですね。「ハードル高そうだなぁ」と思ってしまう私はやっぱり<日本人>的なんでしょうかね…。
オリンパス事件が何か、全く知らないで見たけどめちゃくちゃ面白かった。
だからなんのことか知らないけど面白いものみたいなってあなたが思ったなら、これより下を読まずにとりあえず観たらいいとおもう。(大してネタバレでないのでネタバレボタンは押さない)

ウッドフォード寄りで菊川元会長サイドにインタビューできてないのがノンフィクションとしては惜しいなあと思うものの。

菊川森が寿司を食べている時に出された「ツナサンド」とか、菊川のデスクトップ画面は日本人にありがちな服を着せられたプードルだった、とかしんどい内容なのに笑けてくるようなディテールが最高。

終盤、興奮気味に菊川を罵りまくるウッドフォードに対して、菊川は本当は悪い人間ではないのだと淡々と語る宮田さんとのコントラストもドラマチック。

あなたが彼らの立場ならどうする?
「本当にあった話」って強烈なカード。
粉飾を指示した側、内部告発した側の両者に中立的な立場で描かれてるなーという印象。

文章の解説も極力少なくしてるらしくわかりやすい。

脈々と受け継がれてきた悪しき慣習を断ち切るのって難しいんだな。銀行にも手を回して動きを封じるのはエグい。日本語がわかればっいうのはたしかになーと思った。銀行側にはお飾りとしかみられてなかったんだなー。
誰がサムライか愚か者か?若い頃はサムライだった者たちも、愚か者に変化することは十分あり得る。

自分はサムライだと思っていたとしても、実はサムライになり切れていなかったのが、ウッドフォードを助けた元オリンパス専務でしたね。
繋がりを切りたくない、もうこれ以上はできないと判断した時点で、もうサムライとは名乗れない。

保守のために黙り込む、全員で示し合わせる、日本企業文化の最たるもので、そこから抜けない者同士で支え合う。江戸から変わってないのだから、この先200年くらいは変わらない。そしてその間にたぶん日本は朽ちるので、その時慌てたらいいんじゃないですかね?(苦笑)
オリンパスによる損失飛ばし事件のドキュメンタリー映画。事件発覚当時は新聞やマスコミを通してある程度知っていたが、改めて時系列的に話を聞くと前代未聞のとんでもない事件だったことが良く分かる。この手の映画はドキュメンタリーで勝負するのか、再現フィルムで構成するかは賛否両論が分かれるところ。構成は非常にわかりやすく、事件の予備知識がなくても理解できます。オリンパスの関係者側の言い分も聞いてみたかった。
「江戸が終わったと思っているのは江戸の人だけだ!」随分前に東北の爺様から聞いた言葉。
本作の中でも日本の企業は、江戸時代と同じ、殿様を守って家臣は愚かな判断も呑み込むと指摘されている。

オリンパスの巨額不正事件、所謂飛ばしと言われる損失隠しとそれに関連した外国人社長解任の顛末を、当事者のインタビューで綴るドキュメンタリー。

日本企業の外国人社長と言えば日産のカルロス・ゴーン氏。
ソニーのストリンガー氏は業績悪化の原因になったように思うし、ソフトバンクのインド人後継者はお金払ってサヨナラ…って、(´-ω-`)

人口減少で超高齢化の日本、働き手は減る一方だから異なる価値観、異なる言語、異なる文化の多様な人々と共に働く覚悟と仕組みを整える事が迫られている。

オリンパスを解雇された英国人元社長マイケル・ウッドフォードが悪者扱いする菊川元会長。在任中の2011年までに、巨額の損失を精算し会社を立て直した。その後辞任、訴追されるも私腹を肥やした訳ではないと実刑は免れる。
日本人はこの人を本当に悪人と断罪出来るのか。


かく言う私の中にもサムライと愚か者が同居している。
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