いつ刑が執行されるか分からないで日々を過ごす死刑囚の気持ちとはどんなものだろうか。
教誨師と6人の死刑囚。
対話というより、死刑囚の一人一人の話を、否定も肯定も説教もせずに寄り添うように聞く。
…
プロテスタントの牧師 佐伯(大杉漣)は、月2回、拘置所で教誨師として、6人の死刑囚と向き合っている。
初めは佐伯の言葉もどこか表面的で薄っぺらい感じがしていたが、障害者を大量に殺した高宮(玉置玲央…
教誨師とは受刑者の心の救済につとめ、戒めず、教え諭す人。
急逝した俳優・大杉漣の最後の主演作にして初プロデュース作品。ほぼ全編が、教誨室のみで完結し、淡々と進む。それはもう、ただ淡々と。
主人公の’…
玉置玲央の存在感たるや!!!
もう、その一言に尽きる。
大杉漣との会話劇の中に、
彼の遺伝子が受け継がれていくような、
まるで通過儀礼にも思えた。
これまで、数々の死刑囚を演じた役者さんを観てき…
さまざまな死刑囚。嘘ばかり言う感情な不安定なおばさんも、世の中を悟り切ったようなことばかり言う若者も、虚勢を張る男も心は失っていないと信じたい。開眼し罪を悔い改めてもらいたい。そして名優だった大杉漣…
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