無差別殺人事件を起こした主人公・オルガの、凶行に至るまでの経緯とその結末を描いたモノクロ作品。同じく無差別殺人者を描いた『二トラム』と非常に似た作りで、作品を通して製作者サイドの解釈や思想は加えらえ…
>>続きを読む社会にも家庭にも居場所がないオルガの怒りと反骨が孤独や絶望へと変容し、モノクロームに募っていく。
そのディテールを省略し、彼女への協調を拒み、社会の歪んだいち風景を観測するような固定ショットの冷酷さ…
「私のような犯罪予備軍はたくさんいる、そういう人たちに目を向けてほしい」
「お願いがあるの、心神喪失を主張しないで」
若干22歳のオルガ・ヘプナロヴァーは、恵まれた何不自由ない家庭に育ちながらも、…
チェコ最後の女性死刑囚、オルガ・ヘプナロヴァーを描いた物語。主演のミハリナ・オルシャンニスカの演技は素晴らしいが、「オルガ本人は本当にこんなにきれいで魅力的な人だったのかな…」という疑問が頭から離れ…
>>続きを読む『たぶん悪魔が』を少し思い出した
若者が現代の普通や流れに違和感を感じて、その差から逃れようと死を選ぶ
なんか見てる時はめっちゃ陰気ムーブなのに性欲バカ強くておもろいなと思ってたけど、処刑前の発…
オルガが全ての人間が自分自身を虐げると思うに至ったのは、やはり家庭環境から始まったのだろう。
殆ど生まれた時から虐められてきたオルガ。
あのオドオドした様子や、まるで身を守るように吸うタバコが全てを…
『私.オルガ・ヘプナロヴァー』('16 捷)観た。どこにも、誰にも馴染めず、孤独と絶望感を増大された22歳のオルガが自分を虐待した人々への復讐と社会への罰として無差別殺人に至るまでの話し。
具体的な…
オルガが犯行に至った動機は、よくわからない。
おそらく彼女より不幸な環境で孤独な人はもっといるだろう。
何故に自死を選びながらも周囲を巻き添えにしたのか?
彼女自身が言ってた「世界への復讐」とか「…