派手さはないがじっくり引き込まれる良作。
アメリカ映画の法廷ものような「異議あり!」の応酬もエンターテイメントとしては迫力があって面白いけど、本作のように静かに真実が明らかになっていくのも胸に迫る…
【あらすじ】
ドイツで30年以上も模範的な市民として暮らしてきたイタリア人コリーニ(フランコ・ネロ)が経済界の大物実業家を殺害し、新米弁護士のカスパー・ライネン(エリアス・ムバレク)が国選弁護人に任…
トルコ人の新米弁護士ライネンはある事件の担当に専任される。
合間にシャドーボクシングを嗜む何やらやる気・元気・ハナマルキーだ。
新米らしく張り切って行くものの、被告人はダンマリを決めこみ、まとも…
恩人が殺された
黙秘する犯人
凶器はワルサーP38
この時点で、ああ、この犯人はナチ関係の報復だなとわかった
法廷劇が素晴らしい
正義とは?
真実が拗られた場合、報復をしていいのか?
法律が間違って…
原作はドイツの現役弁護士であり作家のフェルディナント・フォン・シーラッハ。
この人のデビュー作「犯罪」(短編集)がとても面白くてファンになった。もし興味があれば読んでほしい。
そして今作、シーラッハ…
法廷のシーンで、弁護士の着地点に到達させるまでの話の組み立てがすごい。
個人的には正義に反する、しかし時代がそうさせた。
これは戦後間もない頃や、戦禍の地で侵攻していった国はみんなそう言って…
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