このレビューはネタバレを含みます
自分の信じる正義の為に殺人を犯すラヒカイネン。
彼は孤独な男そのもの。
彼は結局、愛を求めていたのだろうか。
でも、愛を求めていたとしても、彼の自意識が認めることを許さない。
だから、彼は…
いちいちカッコいい。この言葉がしっくりくる、アキ・カウリスマキ監督の長編処女作。何を考えているかわからない主人公。対して全編にわたり登場人物は「なぜ?」と必ず返している。しかし回答の意味がわからない…
>>続きを読むアキ・カウリスマキの監督デビュー作品。その後のあまたの作品で人生の悲哀と皮肉を描きつつどこかに確かな希望を残してくれていたカウリスマキ先生だが、初手にあたるこの作品は(いつも通りの少し体感温度低めな…
>>続きを読む2020/5/30
1回目はまともに観てなかったな。思ったよりも凄すぎた。難しいことをするのではなく、きちんと脚本を練って展開を考え、足りないシーンを付け足して、音楽を選んで俳優が本気で演技をする。…
死んでも天国はない
「マッチ工場の少女」を借りたら、ついてきた作品。
この監督の作品は、何作かセットになってるのが多いみたい。
しかも、その組み合わせが何パターンかあって。
たとえば、〇△と〇□。…
ブレッソンのモデルの無表情は抑制、カウリスマキのそれは記号化にあると思った。ブレッソンは感情的な描写を排除することで残酷さを際立たせ、カウリスマキはキャラクターの行動原理を簡潔にすることである種滑稽…
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