「木靴の樹」
〜最初に一言、オルミが幼少期の里帰りの出来事を3時間と言う上映時間の中に祈りと言う沈黙とバッハの音楽、土と水と石、そして四季をめぐる季節の中でのリアリズムを描ききった正に傑作で、自然…
19世紀後半のイタリア、ベルガモ地方。
領主に収穫物の大半を搾取される農民の貧しいながらも逞しく暮らす生活の様子をまるでドキュメンタリーのように描いた作品。
監督のエルマンノ・オルミも同地方出身。…
1978年”L'Albero degli zoccoli”イタリア。リアリズムを追求し、俳優は素人。カメラもオルミ自身が回して、自然光で映像は美しい。3時間を退屈させない19世紀北イタリアの生活ディ…
>>続きを読む19世紀末の北イタリアのベルガモが舞台。当時は封建的な農村社会で住居、家畜、樹木に至るすべてが地主のもの。そんな環境で過ごす信仰に熱心な4家族の悲喜こもごものエピソードを美しい四季の風景の中で描くエ…
>>続きを読む地主は農民達の収穫の2/3を搾取する田舎町、農民の群像劇
バティスティー家の少年は牧師から学校に通うよう告げられるも両親は家の手伝いをして欲しい気持ち。
少しでも人手は欲しいが渋々通わせるも暮らしは…
3時間だけどジャケットの少年はほぼ出てこないし、誰が主人公というのもない、淡々と俯瞰的に当時の暮らしを観る、絵画的な映画。昔のイラン映画に通ずる素朴さ。
自然光ならではの表情で昼夜や四季による移ろ…
COVID-19の大騒ぎ以降、何故か映画をみるペースがガクンと落ちた。空間的にも時間的にも、勤労とプライベートの垣根がなくなり、端的に言って、資本主義経済活動に私は殺されました。資本主義の精神は、プ…
>>続きを読む同監督の「聖なる酔っ払いの伝説」が他の何にも似ていない映画で興味を惹かれた。さらにこちらは賞も取ってるから大いに期待していたんだけど、まず、パッケージのかわいい少年は全体の1割しか出てこないよ!
…
(c) 1978 RAI-ITALNOLEGGIO CINEMATOGRAFICO – ISTITUTE LUCE Roma Italy