鬼火に投稿された感想・評価(★3.1 - 4.0)

『鬼火』に投稿された感想・評価

3.6

この作品にしてもヴィスコンティの「イノセント」にしても主人公が最後にこういう決断を下す作品はいくつもあるけど、自分もそれを実行しようとしたことがある人間として言わせて貰えば、単なるかっこつけ。そんな…

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ピエール・ドリュ=ラ=ロシェルの原作を、ルイ・マルが脚色監督した63年作品。アル中男が自殺するまでの2日間を描く。抑圧された、息苦しい作品。本作の次が、ノー天気な「ビバ!マリア」。作りたくなった気持…

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鑑賞後、心がぎゅっと締め付けられる。
モーリス・ロネを死期を感じられる演技。
本当に心に刺さる。
最後の手紙沁みますね。
7号
4.0

このレビューはネタバレを含みます

びっくりするほど繊細な映画

「あなたには心がある」
一見、温かく優しい言葉だが、本作においてはとてつもなく残酷な言葉になってしまう
何一つ持てない、僕は欲が持てない、本人にとっては絶望なんだろうな。
ただ、ホンマに死ぬかってのも。
淡々としていて悲壮感がないので同情もない。
qqqq
3.3

ルイ・マル自身が擬似自殺する為に撮った映画。
モラトリアムな主人公アランは、ほぼエヴァンゲリオンの碇シンジ君なんですが
面白いのはモラトリアム人間って人とのコミュニケーションが苦手なイメージがあるの…

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アル中の男が自殺するまでの2日間の話。映画も音楽も気だるいのだが、登場人物が美男美女。読み終わった本はフィッツジェラルド、これもアル中。誰にでも勧められる映画ではない。

若い頃に観た時は音楽の美しさともの悲しい雰囲気に浸りつつ、よくこの作品のことをわかっていなかった。

改めて鑑賞して、鏡の使い方など場面場面の撮り方、画の完成度の高さに魅了されました。
ひとつひとつ…

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〜 自分の敵は自分 〜

いきなりエンドクレジットで始まる
人生の清算と決別までの48時間
手にした拳銃ルガーP08 (*1)は自分の胸に
かつての友と出会っては絶望を重ねる男
彼は現世を彷徨う魂の…

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『鬼火』(Le Feu follet ゆらめく炎)
1963
フランス

アラン「退屈な暮らしじゃないか?」
デュブール「妻と娘たちとカビくさい家が僕の情熱の一部だ」
アラン「昔の目の輝きがない。力…

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