川島雄三監督の群像劇。
新珠三千代、芦川いづみ、左幸子、北原三枝。女優陣の魅力に溢れた一本。各キャラのシニカルな描き分けも見事。
新珠が三橋達也をベッドに押し倒すとともにカットインされるガススト…
ゲーム的恋愛の顛末。漂い無為に飛んで行く情愛、イニシアチブとしての風船。奈緒っぽい芦川いづみ、唯一の純真な良心・秘めたルサンチマン未満の卑屈さと、多面性あるキャラクターが秀逸。小児麻痺妹箱入り娘、放…
>>続きを読む人物描写がなんともいい知れないポートレートの様に美しい。また、フランス映画の様な夜の風景や霧が掛かった街の様子がヨーロッパの街並みの様に見えてくる。
脚本は今村昌平が加わるなど中身の濃い仕上がりで、…
私にとっては、芦川いづみが出てるだけでOKな作品。コレ、芦川いづみのかわいさを観るための映画でしょ!
可愛すぎるぜ、芦川いづみ!
あと、森雅之が出てるだけでOKな作品!森雅之は、髪を白に染めて渋す…
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ひえー嫌な映画。
川島雄三の作品は結構人物が二極化して描かれることが多いと思うけど、本作はその傾向がかなり結構くっきり出てる。搾取する側とされる側。強い側と弱い側。それは善悪の分け方とはまた違って…
大佛次郎の原作は一種のニヒリズム現代文学として評されたようで、本作も今村昌平が脚本を共同執筆している為か、川島雄三の重たい方ばっかり全面に出ている腹にもたれる映画ではあった。
言ってみれば、小津安二…
このレビューはネタバレを含みます
左幸子と芦川いずみの邂逅、『あのこは貴族』じゃん(逆)。北原美枝はさながらゼンデイヤ。戦後の日本を舞台に、持てるもの持たざるものの不均衡がベースにあるが、出てくる人々は誰もが根源的な生への不安を抱え…
>>続きを読む久しぶりに見る。お金があれば生活は潤うが、生活に必要以上のお金は人を腐らせていく。風船のように空洞な心はお金では満たせない。森英恵が関わっているだけあって、とてもゴージャスな北原三枝が見れた。ひとり…
>>続きを読むす、すげ〜〜全部の会話、全部の所作が日本人的な心の機微を完璧に演出している!アメ公には撮れない映画だあ
50年代の妖しい風俗や、高度経済成長へ向かう生々しいロケからは川島雄三らしいリアリティを感じる…