1960年代、戦後のソビエトでの市民と社会主義を押し進める政府との対立を一人の女性党員を通して描いた作品。
色々と感じ入るずっしりとした作品でした。
ロシア、体制が変わっても今も昔も中身は変わってい…
60年代のソ連(ロシア)が舞台
物価高騰と給与カットで、一般国民は生活に困窮。
怒った工場の労働者たちがストライキを勃発。
学生たちも加わり、共産・社会主義への反体制運動が起こる。
主人公の女性は…
シルベスター・スタローン&カート・ラッセル共演『デッドフォール』の監督アンドレイ・コンチャロフスキーが祖国ロシアで監督したロシア映画。
1962年にソ連の産業都市の工場で勃発したストライキを鎮圧す…
れっきとした共産党員で、スターリン信奉者である女性主人公の存在が、彼女の抱える内面の矛盾や苦悩を浮き彫りにしている。『アイダよ、何処へ?』にも共通するこうしたキャラクター造形は、社会問題に対して当…
>>続きを読むスターリン批判をしたフルシチョフだけどハンガリーをねじ伏せた奴だから、この行動もありうるかと思っていたら、どうやらこの騒動は現場の暴走だったようだ。
ただ、情報操作や隠蔽は半端なく今にも通じるところ…
人の口に戸を立てようとする同士たちが怖い。
日本の政治もよく分からないのに、ロシアの政治が分かるわけがない。
でも今の世界情勢を見るに、昔も今もあまり変わってはいないのかな。
信じる力って怖いね…
1962年、旧ソ連南部の町で非武装の労働者らの抗議活動が暴力的に鎮圧された事件(KGBの公式発表では死者26人、負傷者数十人、逮捕者数百人、処刑7人)。
旧ソ連崩壊後の1992年まで30年間にわたっ…
それぞれ立場の違う母と娘。
何を信じればイイのか、立場と娘への愛から感情が複雑になる母がどこか醜くあった。
今時世界でもあまり観ることができないモノクロ・スタンダード。しかしモノクロのデジタル撮影ほ…
国家と自分を同一化していたお母さんは娘が反体制のストライキの末に行方不明になった時、どのように身を振るのか…。ソ連がどうとかの前にまず人間自体がいい加減で自分勝手な生き物なんだぞということを、冷徹さ…
>>続きを読む© Produced by Production Center of Andrei Konchalovsky and Andrei Konchalovsky Foundation for support of cinema, scenic and visual arts commissioned by VGTRK, 2020