寝ても覚めてもだとか脚本に関わったスパイの妻だとかを鑑賞したときも相性悪いなと感じていた濱口竜介という監督の作品で、まさかここまで感嘆して軽く放心状態になるなんて思わなかった。
というか今まで所々…
とても味わい深い作品。
村上春樹の短編を膨らませた3時間の大長編は、一瞬たりとも目を離せない。
主人公の俳優・演出家の家福とドライバーのみさきの関係は小説通りだが、原作では一行触れられてるだけのチェ…
韓国のキュレーター宅の食卓で横並びになる。後部座席から助手席に座る。西島さんと三浦さんが横並びに座ることで関係性が変わっていく。
クレジットの出し方かっこいい。
ひそかに犬映画。
監督の車への愛…
もう一度原作を読み返してみよう、と思ったが、原作はともかく、とてもいい映画でした。淡々とミニマルに物語が進んでいく中で、人と人との関係、生と死だったり、死に対する罪意識とか、取り返しのつかないことへ…
>>続きを読む濱口竜介監督の印がしっかりと刻み付けられていた。
「観た」というより浸った感じで、素晴らしい作品だった。毎度のことだけど、濱口監督の映画に出てくる顔にハッと(いや、ゾクっと?)させられることの多い…
「一番恐ろしいのは、
それを知らないでいること」
この台詞が脳内を蝕む179分だった。
オープニングが約50分経過した頃に訪れるけど、その直前に音さんが暗闇で喋ってる引きのカットから、「知らない…
映画が好きな人間として、こういう「なんだこれは!」という映画を劇場で観られるのが最上の喜び。脚本、間合い、演技と映像、エンジン音と説得力、何からなにまで非の打ち所がない。
濱口竜介監督は、わたしの前…
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