ボストン市庁舎の作品情報・感想・評価 - 5ページ目

「ボストン市庁舎」に投稿された感想・評価

PARPAR8266

PARPAR8266の感想・評価

3.7
前半寝落ちした部分もあったし、
一体全体、何の話をしてるんだ?と思っていた部分もあったけれど、
休憩後の後半戦は見入るように観ていて、
観終わった後の感動というか、
スピーチの力というか、
大勢のボストン市民が居るのに、一人一人が粒立てて見えてきて、とにかく感動した。
市長が言ってた
『市を変えて、国を変える。』
大袈裟かもしれないけど、こんなに言葉を信じようと思えたことないかも。
あっさ

あっさの感想・評価

3.9
220(119)
ナレーションや説明はなく粛々と市井の人々の対話を映し続け、場面の切り替わりではボストンの街並みが映されるので映画というよりはボストンに行ってその市政に参加してるような感覚になる
出てくる人々も白人黒人ラテン系アジア系様々で、同性婚の承認もしていたりとまさに人種のサラダボウルや多様性の象徴のような街で、市を改革することで州、最終的には国に改革が広がるという絵空事もこの市を見てると不可能じゃないように思える
違反切符を弁明の内容次第で取り消したり、とりあえず何でも相談を311で通報したりと興味深い内容もあればあまり興味を引かれない内容もあり
現在ではウォルシュ市長は労働長官になったことで辞任し、初の女性で有色人種の市長が次の市長に当選しているのが多様性の定着を感じた
Atsushi

Atsushiの感想・評価

4.0
前半はところどころ記憶が飛んでるが、後半はかなり興味深い内容で最後は胸が熱くなった。
市民の行政への要求や主張が日本の比じゃなく激しい中で、市長や職員はとても頼れる存在に映った。
中国人はどこ行っても幅きかしよるなー。

国→州→市。 
「市」は市民、すなわち国民に一番近接した行政機関。
市政は民主主義の基本。
警察、消防、結婚、出産、保健衛生まで(ネズミ駆除対応の懇切丁寧さ!)
ボストン市は、消防や警察など緊急通報以外の市民相談をダイヤル311ですべて一元的に受付けて、然るべき部局に対応させている。縦割り行政とは真逆のセクション横断的な対応。
この映画はダイヤル311の応答音声で幕を開ける。

かつて某政令指定都市の市役所で10年程勤務したことがある。
その(僅かな)経験からいうと、アメリカ東海岸の古都ボストンであろうが、関西の政令市であろうが市民が訴える悩みはそう変わらない。
大きく違うのはトップ(市長)の振る舞い。

ボストンのウォルシュ市長(当時)に敬服するのは、どんな小さな集会や会合(振り込み詐欺対策集会、退役軍人の集会、身体障害者のパーティ。)にも自ら直接出向き、自分の言葉で市民と対話する。

トップの姿勢が市の職員にも浸透している。
他の職員も懇切丁寧に「市民の助け」になる事を追求しているし、対話を大切にしている。とことん議論する。
駐車違反切符を切られた市民が出頭した際に弁明の機会を与えるシーンは面白かった。その弁解に理が有れば即決で違反を取り消すなんて!

(日本の某元総理大臣がインタビューを途中で一方的に切るのは、長時間の対話で自身のボロが露呈するのが怖いじゃないかと、本作を観ながら考えていた。)

驚いたのは、職員側だけでなく、窮状を訴える市民側の雄弁さ。
卑屈になる事なく、わかり易く理論的に議論する。
幼少の頃からスピーチ、ディスカッションを大切にする米国の教育の成果をまざまざと見せつけられた思いがする。

市長の言葉という事でいうと、ウォルシュ市長がアイルランド系移民であるが故に差別された経験に根ざしたマイノリティへの慈愛の念。
(アイルランド系は米国白人の階級の中でも下。上はイギリス、ドイツ系から始まり……イタリア系やスラブ系やアイルランド系は下になる。)。
一番、胸を打たれたのは、ラテン移民系の方々の入庁式。
「貴方達がマイノリティである事が将来必ず、役に立つ。ラテン系に産まれた事を誇って下さい。」

ボストン市長と職員の事ばかり書いてしまった。
274分の堂々たる長編映画。
フレデリックワイズマンお得意の観察形式のドキュメンタリー。
音楽なし、インタビューなし、編集なし。
職員が住民が出したゴミをどすどす投げ込んでゴミ収集車がバキバキ飲み込んでいく。粗大ゴミや粗ゴミや普通ゴミなんて分別はない。


長ーーーい演説や議論が続く後に、ボストン市街のポストモダン建築を主とした眼福な景観を心地よく配置する手腕。

ラスト近くウォルシュ市長の二期目就任
「分断した国は発展しない。」
「ボストン市は国より先に進む。他の自治体はボストンの成功を真似し、ボストンの失敗から学んで欲しい。」
市政表明スピーチのお手本という様な力強い言葉であり、痛烈なトランプ政権批判。

このスピーチの後に、ボストンの海岸を美しい夕焼け照らす風景を写し出す。
続くエンドクレジットに合せて冒頭と同様ダイアル311の相談窓口の音声。

ボストン市の魅力と、人知れず住民の為に働く人々。彼らの存在を忘れるな、とばかりに。

民主主義の根幹とは。
日本の行政・NPO・NGO関係に特にお勧めしたい。
市長がヒロイックに描かれ、シーンを摘んでいけば物語性すら存在する、ワイズマンからすれば異色作。顔、顔、顔。
長い。退役軍人の語りが壮絶。ナレーションも音楽もない中、ゴミ回収等セパレーションカラー的シーンが印象に残る。ニューヨーク公共図書館のほうがおすすめ。
自身を移民の子どもと言ってた市長の取り組みは、差別、貧困、銃規制、ジェンダー、LGBTQ問題などで、その仕事っぷりが凄いし、市民のために奮闘している。それでも6人に1人は貧困と繰り返していたのが印象的だった。
打算的で文化も歴史も大事にしない大阪市が超恥ずかしいし、ちょっとは見習ってほしいわ!!

休憩あったし今までで一番長い映画だった。もう一回ちゃんとみたい。
マサチューセッツ州ボストンを舞台に、市長及びその周辺、警察、各種団体、市民が日々湧き上がる問題について議論する様子を描いたドキュメンタリー。この監督の他の作品と同様、全編を通してナレーションや説明が皆無。観客はいま映されている人物がどういった立場の人間で何を伝えようとしているか、自分で観察して判断しないといけない。(そして途中で「ああ、この人が市長だったのか」と気づく)

作中で描かれる様子を観る限りでは、ボストンは民主主義が成功している地域だという印象を受けた。

上映時間4時間半のほとんどを占めるのは、ボストンあるいはアメリカで、市民として生きるために起こる様々な問題の解決のすり合わせや対話の場。温暖化、マイノリティの権利、障がい者の住みやすい街づくり、ホームレスのシェルター問題、大麻ショップ開店の是非、駐車違反切符の異議申し立て、家にでたネズミの駆除、退役軍人の記念式典、等々。

官と民それぞれが、それぞれの立場で語る言葉のやり取り。皆が皆、やるべきことと自分の裁量、責任を理解していて、自分でしか語れない言葉で語っていた。みんなの言語化能力がすごく高かったのが印象的だったし、特に要所要所の様々な立場の人のスピーチは、各自が自分でしか語れない言葉で語っているので、必然的に人の心を動かす。最後の市長の「助けを求めてください。」という言葉も、それまでで描かれる市長の行動を観てからだと、強い説得力を持つ。逆にいうとみんながあのレベルで意見を相互にやり取りできることがもし民主主義の必要条件ならば、かなり難易度が高い政治形態だと思った。

コロナ禍以前に撮影されたため、皆、同じ空間で顔を突き合わせて表情豊かに喋る。身振り手振り、目線、顔の角度で伝わる意図、感情のやり取りを観客は目撃する。作中で描かれるような難しい交渉、調整、議論は、対面でやる方が圧倒的にスムーズだと納得した。話は逸れるが、対面のやり取りに対してコロナ禍で一般的になったzoomに代表されるリモートのやり取りでは身振り手振り、細かい仕草や表情が伝わりづらく、自然とその理解の解像度が荒くなってしまい、交渉などがスムーズにいかないことがある。zoomが駄目なわけでは決してないが、zoomと対面、2つの手段はお互いを補完しながら使用するのがいいと思った。
WT55

WT55の感想・評価

5.0
長尺ドキュメンタリー映画。
誰もカメラ目線にならない。
ほぼ皆さん、パワポとか使わずにすらすら喋る。
日本人にはなかなかできない主張と論理。
建築好きにもおすすめな映画。
のら

のらの感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

観ていたら、私も人前で話したくなった。マイクを持って。それが当然のことであるように見えたから。

退役軍人の人たちの話、心打たれた。

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