ボストン市庁舎に投稿された感想・評価 - 3ページ目

『ボストン市庁舎』に投稿された感想・評価

MayumiM

MayumiMの感想・評価

3.8
4時間半にも及ぶ"公務員のお仕事"観察日記。なのに、そんな4時間半もあっという間で濃密な4時間半だった。
コレはあくまでもアメリカの国でも州でもなく、一都市のドキュメントだというのが驚きなんだけど、一都市という立場に甘んじず(?)ひいては国全体の問題に通じるという自覚を伴った行政という点にも感心してみたり。……まァ、皆さんの饒舌ぶりに誤魔化されてる気がなくもなかったりするんだけど。
それはともかく、生ゴミからバーベキューコンロまでパッカー車に飲み込ませていくのはアリなのかと目を疑いつつ、墓石がなくなるってどういうコトなんだと思わず311(ボストン市のカスタマーサービス)に電話したくなってみたり。
平和の人は余裕で観れるかもだが自分の問題も儘なってないのでなかなか苦行だった。あっという間の人は余裕でもう一回観れるんだろうなとめちゃくちゃ羨ましく思った

人間がいればそれだけ問題が有る。話せる事はとても大事。  
シネマ

シネマの感想・評価

4.0
ボストン市長を中心に行政と市民の関わりを捉えた長編ドキュメンタリー

一言で言うと、「ボストン市民になりたい」と思う作品

問題解決に市民から市長へのホットライン311が用意されていて要望が救いあげられる仕組み
小さな声も黙殺しないという姿勢が素晴らしい!!!
オペレーターはとても大変そうだけれども…(苦笑)

民間の土地ならできない事も、市有地なら色々できるということで、市有地を増やす

例えば、Amazonなどを誘致する時に、賃金等の労働条件をセットに

固定資産税が市の歳入の70%という事だが、市有地を増やしたら固定資産税が減るのでは?と心配になった
税制が違うのだろうか

市長がアルコール依存症であった事を隠しておらず、依存症は心の傷から来るもので人と話す事によって癒されるというような依存症の会での市長の話に、
少し前に観たイギリスドラマ『クリーンアップ』を思い出した
欧米のドラマで感じてはいたが、日本と依存症の捉え方が違うのかもしれない

市長の話ももちろん明確で素晴らしいが、職員や一般の人の意見を述べる時の話し方も参考になった
日本語の語順のせいもあるかもしれないが、日本語は最後まで聞かないと何を言いたいのかわからない事が多いが、話が長くなると結局何が言いたいのかわからなかったりする
結論を言ってから、その後になぜなら、こうでこうで…と簡潔に明確に感情を抑えて話す
聞く方も、結論を話した段階で野次ったり遮ったりするのではなく、その後の話もキチンと聞かないのが悪いような気もする

色々感心しながら、あっという間の247分だった

小山薫堂さん達も話していたが、国会議員、首長、地方議員は必ず観るべき映画かと
4時間半があっという間の見応えたっぷりなドキュメンタリーでした。
基本的にはボストン市庁舎の職員と市民の対話がメインになっており、ナレーションなどは一切なし。撮影された素材のみを繋ぎ合わせたシンプルな構成です。
この淡々と映像のみで紡がれる「対話」にとにかく惹き込まれます。ボストン市民と市庁舎職員の「自分の暮らす街を少しでも良いものにしたい」という熱い想いに心打たれました。骨太なドキュメンタリーがお好きの方は必見です。
同監督のドキュメンタリー「ニューヨーク公共図書館」もずっと気になっていたので早々にこちらも見たいと思います🙌
aopon

aoponの感想・評価

3.5
ちゃんとしたリーダーシップのある人が
ちゃんとした政策で信念を持った行動をすれば
いい社会になるんだと改めて。
今の日本や世界のリーダーにそれがないのが悔しく哀しい。
アメリカの強さは多様性につきますが、その多様性を活かしているかはまた別の問題で。耳を傾ける、という点でボストンは凄いのかも。ボストン、住みたくなりますね。ただ、ちょっと尺が長いかな。
yum

yumの感想・評価

4.2
途中休憩ありの4時間半、あっという間。
市民の暮らしのために行政の役割がいかに大事なのか認識しました。

ワイズマン監督初見だったんだけど、説明も解説も人物紹介も一切入らず、細かなカット割も入れず、やりとりを最後まで撮る事で恣意的な要因を極力排除していて、なのに映画として面白いのが本当にすごい!

行政の話ではあるけれど、登場する人々の対話から見えてくる目的意識や自分の役割の認識、人の意見を聞く時の姿勢、問題解決するスピード感までもが本当に素晴らしく、公務員ではないけれど身につまされる思いだった。
仕事へのモチベーション上がらなくなった時にモニターで流しておきたい。

5年で排他的だったボストンの多様性を進め、失業率を過去最低に引き下げ、低所得者用住宅を倍増し、中産階級を増やし…と改革を進めた現労働長官のウォルシュ市長を中心とした内容なんだけど、改善できてない問題に関してもリアルにそのまま見せてくれるのが良い。

ボストンといえばスポットライトが2001年の話で、その中でも保守的な地域という事は語られていたと思う。
マーティンウォルシュ氏が市長になったのが2014年なので時差があるものの、今作でもボストンのレイシズムについて言及していたりとわりに閉鎖的な地域ではあるようなので、市役所職員が老若男女、人種や宗教も色々、障がいを持つ人などさまざまな構成で同じテーブルで話し合っているところにも強い意志を感じた。

取材対象は市役所ならどこでも良かったらしく、2018-19年の撮影。ウォルシュ氏は2021年のバイデン政権で労働長官に指名されているとのこと。
素晴らしいタイミングに恵まれた作品。
映画館で4時間半集中して観る自信がなかったので、配信にてようやく観た。家で観るにしても4時間半はなかなかタフだった。いろんなトピックについて描かれるのだけど、トピックの合間に挿しこまれるボストンの風景がとてもきれいだった。欧州に近いということもあり、欧州の雰囲気も感じた。

ウォルシュ市長の話の仕方、すごく人を惹き付ける感じで聞き入ってしまった。言っていること自体はそれほど特別なことではないのだけど、感情に訴えてくる感じ。理念を持つことの大事さがよくわかる。アメリカは、合理性とか効率性を優先していそうなイメージがあったが、あれだけいろいろな人種がいると格差もあり、根底には差別もあり、結局は対話が重要であるというのが良くわかった。

いろんなトピックがあるけど、固定資産税が市の収入の7割を占めいているというのは結構驚いた。ただ、その使い道の大きな部分を教育に費やしているのが日本と違うし、アメリカは問題もいろいろ抱えている国ではあるけど、やはり発展する国なのだなと感じた。
mimune

mimuneの感想・評価

4.1
ニューヨーク公共図書館に続いて見た。
市長さんが素晴らしすぎる。
そして合間に挟まれる街並みのショットがどれも美しすぎて。
全部の景色が画になっててポストカードにできそう。

白人と黒人の貯蓄平均額?が27万ドルと750ドルって、もはや格差とかいう話じゃなさすぎてビビった。
でも、日本でいう日本人と技能実習生とか在日コリアンとかの格差もこれくらいありそう、てか技能実習生はもはや奴隷化させてるし、、
他にもラティーノ女性は白人の半分以下の給料しか貰えないとか色々ありすぎてメモ取りながら見ればよかったと後悔、、
でも最後らへんの大麻ショップ?を貧困地区に開店させる前に地域住民に説明会開いてるシーンが凄かった。住民達の自分達で地域を守るんやという意識レベルの高さ。これぞ民主主義の国の市民達やなあとため息が出るほどで本当に羨ましいし憧れる。

2作連続で見てすっかりワイズマンのファンになりそう、他の作品も少しずつ見ていきたい。
定例会議、緊急会議、陳情、催し、説明会、異議申し立て、ゴミの収集、交通整理、決定の延期、物語の傾聴、土地の確保、ネズミとの対決、それら不断の営みが実を結ぶと言わないまでもこれ以上悪くなるのを食い止めているのだとしたら実態と離れているように見える管理業務、情報共有のシステム構築・ルーティン化、記録・整理、エクセルとコピー機の活用による不必要なまでの集積、そして行政の放つお願いの拘束力は、特に営利法人とは違う生態で動いているその街にとってやっぱり大事で、彼ら公務員の物語は住宅の無料化を唱える覚醒後のウルフマンのようなスターデヴェロッパーよりも語り口が実用的すぎて面白くないかもしれないが、無視されるべきではない。アレペンティミエントの実現よりもまずは目の前で飢えている人を助けようとする人たちのファイトスタイル。

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