7年前、理不尽な交通事故で夫を亡くした母と子。母の田中良子は生きづらい世の中で逆風にさらされながらも、13歳になる息子の純平の前では胸に抱えた哀しみや怒りを見せずに気丈に振る舞っていた。一方の純平も…
>>続きを読むコロナ禍の日本で、シングルマザーとその息子が様々な理不尽に見舞われながら生きてゆく。コロナ、貧困、いじめ、上級国民、女性蔑視、難病…様々な社会問題を2時間半に詰め込み、終始「怒って」いる作品だ。
…
いやー、うーん
僕は夢のある映画が好きだし、現実逃避というか、映画の中でまで現実の辛さを見たくないのね。
この作品、思いっきり現実の辛さぶつけてきます。
しかも、本人に非が無いのに遭遇する辛さ。正直…
主演、尾野真千子さんの渾身の演技。脚本が良いのは勿論ですが、脇を固める永瀬正敏さん、片山友希さん、和田庵くんが特にいい味を出しています。
少しネタバレになりますがタイトルにある『茜色』は終盤に、『赤…
尾野真千子、覚醒。
理不尽な交通事故で夫を亡くし
社会的弱者となった
シングルマザー。
弱きものがさらに追い詰められ
金と欲に絡め取られる負の連鎖。
コロナ禍の今、顕在化する
社会の無常をこれ…
世の中に怒れるか?という点では私は恵まれ過ぎている。それでも政治に怒る(それだから?)。
ちょっと映画の中の彼彼女らは悲しいことが起こり過ぎている(地獄の寄せ鍋)けど、そんな風に思っても尾野真千子…
このレビューはネタバレを含みます
備忘録
これまでの経験値の中で、しっかりと誠実に積み重なっていく物語や演出に加えて、初期のような荒々しいオリジナリティがうまく調和された、石井裕也の新しい代表作だと思う。
責任感、純粋さ…
©2021『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズ