軽快に楽しく観れた大映映画。
冒頭、車窓の外に流れる農村風景に緑が映えるカラー映画。
最初の科白は「もうすぐ家(うち)ですわ」という長女・菊江(山本富士子)であり、一緒に車に乗っているのは勘蔵(勝…
農地改革で土地の大半を失った比較的裕福なお母さんが、自分の住む家と土地だけは残したいと考えつつ花屋を営んでいる。家には3人の姉妹。増村保造の映画なので娘は自立志向が強く、個の生き方を重んじる。
長女…
増村保造の作品の中でも、
落ち着いた作風なんだけど、
これはこれで凄くいい。
室内の盆踊りのシーンこそ、
映画そのものだと思う。
言葉では言い表せない、完璧な何か。
60年前の日本の風景には、今は…
これにて50sの増村作品、制覇
クラシックな原作&名家の没落話ということで暖流と兄弟作のような風合い
個人的には大傑作枠には入らなかったが、じゅうぶん暖流とセットで評価されてしかるべきな気がする…
野添ひとみが可愛いのはいつものことだが、あのメモは反則。
増村にしてはテンション低めな感はあるが、日本的な束縛を捨てる人々の話であることは徹底している。
杉村春子と山本富士子の最後の盆踊りでなぜだ…
山本富士子と杉村春子の盆踊りがある、あの祭の一夜に収斂していく脚本に感動した。小津成瀬では絶対こうはならないあっけらかんなテイスト。聾唖者の野添ひとみがほとんど純真さの化身のように表象されている。花…
>>続きを読む若手舞踏家と内弟子、農夫と客室乗務員、農場の息子と聾唖の女性の3つの人間模様が展開、そしてその3つの物語に庭園の女主人がからんでいる。最後は色々な問題がうまくまとまり、寂しさがありながらも、気持ちの…
>>続きを読む