一応アイルランド紛争をベースにはしているものの、それによって隣人たちが惨いことになるとか、その結末がどうなるかを描くことに力は注がれていない。
また、ロンドンで働いている父親像も曖昧なままで、は…
『BELFAST』
69年北アイルランドのベルファストに住む少年バディの物語。モノクロの中で群を抜く輝きを放つバディ役ジュードヒル。子供は大人が思う以上に、納得できない壁にぶつかりながら現実を生きて…
ケネス・ブラナーの自伝的作品。
1960年代、北アイルランド・ベルファストで起きた宗教対立にまつわる紛争を描きながら、その中で逞しく生きる家族の様子を描いたストーリー。
ケネス・ブラナー自身を描い…
故郷に忍び寄る分断の影。あまりにも緊張感に欠けたそれらの描写やメッセージ性はありふれたものにすぎないが、一方でケネスブラナーのパーソナリティを反映させたベルファストの街並みや人々の強度が途轍もない。…
>>続きを読むラストでこれが昔より今も変わらずにある「ベルファスト」ですというかのようなタイトルテロップが出た瞬間に、それまでのストーリーで揺さぶれてきた感情がブワッとなって泣きました。素晴らしかったです。
今…
このレビューはネタバレを含みます
「違い」があるから共に生きられないのではなく、「違い」を理由に尊重することを放棄し話を聞こうとしないからわかり合えない。これは特段目新しいわけではないが、分断が広がる今間違いなく必要なメッセージと思…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
バディかわいかったな。
おじいちゃんの言葉がすごく胸に響いた。
子供に優しく語りかけるからこそ
簡単で分かりやすい。
宗教が違うってだけで、
あんなにブチギレて襲ってくるとか
怖すぎる。
考え…
まさかケネス・ブラナーはロシアのウクライナ侵攻を予想してはいなかったろうけれど、コロナ禍の困難という現況を凝視し、克服する気概をもって産み出したオートフィクションは、時宜を得たメッセージ性を帯びた作…
>>続きを読む「ベルファスト」での宗教紛争北アイルランド問題の最中においての家族の物語。
2つの別れた道 良い道と悪い道について考えている少年バディは
その分別がまだ分からない子供。
けれど 素直な彼が物語を和ら…
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