「差別をしてはいけない」という禁止則でしか語られない、捉えられないというのはかなり問題で、根本から演繹的に積み重ねていった結論として「よくない」にならないと。
どんな時代でもどんな状況でも、どんな…
島崎藤村と夏目漱石。現代日本文学の黎明期の二人。藤村の部落差別というテーマは、野間宏、中上健次へと受け継がれていく。漱石のヒューマニズムとでも言うべきテーマは、堀辰雄、福永武彦などへと受け継がれてい…
>>続きを読む部落出身を隠しながら生きる教師の瀬川はある思想家と出会い、考えが変化していく。だが、同僚に部落出身であると疑われ始める。思想家の「人は皆等しく、尊厳を持つべき」という言葉が胸に響く。今の時代に見るべ…
>>続きを読む部落差別が根ぶかく残っている時代の物語らしく表現が露骨な事が多かったが、こういう時代を経て今があるという歴史も感じる。
もちろん出自で人格が決まるわけではないのだが、この手の話はいつもようにいい人し…
このテーマを部落の話、過去の話と捉えたのでは的外れだ。LGBTであれ生活保護受給者であれ朝鮮人であれ中国人であれホームレスであれ派遣社員であれ、今の日本に厳然と存在する全ての差別がテーマだ。100年…
>>続きを読む小説を読み、市川崑作品も観た記憶があるが、今、映画化する理由はなんだろう。
瀬川丑松(間宮祥太朗)は、当時、穢多と呼ばれ蔑まれていた部落出身だった。
亡き父親からは絶対に身分を明かしててはいけない、…
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