歌舞伎でもおなじみの『雪之丞変化』。主演の長谷川一夫は当代のスターだけれども、はたしてこの役が適任だったのか……。
たとえば吉永小百合のように、どの時代の人が見ても「美しい」と評価される人はいるが…
長谷川一夫の女形と義賊、正反対の一人二役が見所の大映オールスター復讐劇。
変化ヒーロー物の先駆けと聞いたのであるときは中学生あるときは正義の味方のセーラームーン方式かと思ったらふつうに別人の二役だっ…
ショットサイズが歪だったり画面後景が狭いショットの多さには、画面の中に人物を統一させない主体的な感覚があって良かった
これには、西洋的な遠近法から脱した東アジア的な美的要素もある
また、クライマック…
長谷川一夫御大の三百本記念映画なんだけど、正直脇のキャラクターたちが気になって長谷川一夫になかなか目がいかない。男勝りだが長谷川一夫には純情な山本富士子、半端無い色気に溢れた悲劇のヒロイン・若尾文子…
>>続きを読む 江戸で一世を風靡する中村雪之丞、表向きは華麗な女形だが、実は親の仇を討つため、武芸を磨き三人の悪党を狙っているのだった…というお話。
長谷川一夫が雪之丞と闇太郎の二役、若尾文子と山本富士子の二大…
随所に見られる「見立て」的な演出から、「歌舞伎や大衆演劇のように観る側が想像力によって補完していく作品ですよ」とうのを提示することで長谷川一夫の老いという部分を無化しようとしているのかなとは思うもの…
>>続きを読む決して若くない長谷川一夫の女形にあそこまで惚れるのはちょいキツイ気もするけど、そういうのを補って余りあるスター性なんでしょう。サックスの音がやたら耳に残る。後は勝新と雷蔵のゲスト出演が嬉しい。どっち…
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